Hondaの交通安全情報紙

2019年 SJ 4・5月号危険予測トレーニング(KYT) 第68回クルマの多い幹線道路(四輪車編)

クルマの多い片側2車線の幹線道路の立体交差を通過する時のクルマ視点の【イラスト問題】イラスト

©本田技研工業(株)

あなたは片側二車線の左車線を走行しています。
立体交差に差しかかっており、直進するために車線変更せず、
このまま進もうと思います。

安全に走行するには、
どのようなことを予測する必要がありますか?

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  • このような状況ではこんな危険があります

    クルマの多い片側2車線の幹線道路の立体交差を通過する時の危険予測の【イラスト問題】説明イラスト右車線を走行しているクルマがブレーキランプを点灯させ、減速しています。左側の側道に行こうと無理な進路変更をして、あなたのクルマの前に割り込んできたら、衝突する危険があります。

  • 立体交差の手前など分岐点では
    他車の急な進路変更に注意が必要

    • ●側道のある幹線道路や立体交差の手前など道路が分岐する場所では、周囲を走るクルマが急に進路変更したり、急ブレーキを踏むことがあるため注意が必要です。今回のように、減速する必要がないところでプレーキランプを点灯させている場合、「このクルマは側道に行こうとしているのかもしれない」と予測することが大切です。急な車線変更や急ブレーキに備え減速し、車間距離や安全空間を大きくとることで他車の急な操作に対応でき、事故防止にもつながります。

    • ●平成30年中の車両相互の交通事故件数を事故類型別にみると、最も多い事故類型は「追突」で約4割を占めています(詳細は2019年 SJ4・5月号 SJクイズ参照)。また、高齢ドライバー(65歳以上)による車両相互の交通事故の約3割が「追突」です。

    • ●右側のクルマには高齢運転者標識が付いています。高齢者は加齢とともに視野が狭くなったり、動体視力も低下する傾向があるので、案内標識や周囲のクルマを見落とす可能性があります。”さらに、立体交差に慣れていない人もいるため、相手の不用意な進路変更や減速に備えておくことが必要です。高齢運転者標識の付いているクルマを見かけたら、十分な車間距離をとるなど高齢ドライバーに配慮した運転を心がけてください。

    ここがポイント