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右のサイドミラーにバイクが映っています。急に右側の車線に進路変更するとバイクと衝突する危険があります。その一方、後方ばかりに気をとられていると、停車したバスに追突してしまう可能性もあります。また、ミラーの死角に、クルマやバイクがいるかもしれないので、進路変更する際にそうした車両との衝突も考えられます。
●クルマは走行中、みだりにその進路を変更してはいけません(道路交通法第26条の2)。今回のように、やむを得ず右側の車線に進路変更する場合は、バックミラーとサイドミラーで後続車の状況を確かめる必要があります。また、ミラーに何も映っていなくても死角に車両がいる場合がありますから、ミラーに映らない死角は必ず目視で確認することが大切です。
●同一方向に進行しながら、進路変更する際は、その行為をしようとする時の3秒前に合図(ウィンカー)を出し、その行為が終わるまで継続しなければなりません(道路交通法第53条)。思わぬ接触事故や追突事故を避けるために、ドライバー・ライダーは合図を出すことで後続車などに進路変更の意思をしっかり伝えましょう。
●後方に気をとられていると、停車しているバスへの注意が疎かになりがちです。後方だけでなく、前方の状況も確認して追突事故を避けましょう。
●今回のケースでは、バイクのように後方を走行中、前方のクルマが進路変更の合図を出した場合、ドライバーから見落とされる可能性があります。ライダーは前車の急な割り込みなどを予測して運転することが大切です。
