Hondaの交通安全情報紙

2011年 SJ 6・7月号危険予測トレーニング(KYT) 第21回横断歩道の通過(四輪車編)

片側1車線の道路を走行中、対向車線が渋滞し、左側の自転車通行可歩道を自転車が走っていて横断歩道に近づいている時のクルマ視点の【イラスト問題】イラスト

©本田技研工業(株)

あなたは片側1車線の道路を走っており、
横断歩道に近づいています。
対向車は渋滞し、左側の歩道(自転車通行可)には
自転車が走っています。

安全に通過するには、
どのようなことを予測する必要がありますか?

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  • このような状況ではこんな危険があります

    歩道(自転車通行可)を走行している自転車は、歩道に歩行者がいたり、障害物があったりするなど、歩道が狭くて走りづらい場合、車道に出てくることがあり、衝突する危険があります。対向車線が渋滞しているときは、渋滞車の間から渡ってくる歩行者などを見落とす危険があります。

    片側1車線の道路を走行中、対向車線が渋滞し、左側の自転車通行可歩道を自転車が走っていて横断歩道に近づいている時の危険予測の【イラスト問題】説明イラスト

  • 運転者は、道路左側に注意を
    引くものがあると、渋滞車の
    間から渡ってくる歩行者などを
    見落とす場合がある。

    • ●横断歩道には標識や標示がありますので、注意して見なければなりません。そのような場所では、歩行者が渡ってくると考えて停止できるように速度を落とし、渋滞車の間をのぞき込むようにして歩行者を早く発見するようにします。
      また、対向車線が渋滞しているときに、道路左側に注意を引くものがあって、それに目を奪われていると、渋滞車の間から渡ってくる歩行者や自転車などを見落とす危険があります。その間をぬって歩行者が渡ってくることを考慮し、十分に速度を落として走りましょう。

    • ●歩道があれば、歩行者と車両が明確に区別されるため、車道を走るドライバーなどは、歩道の人や自転車を危険な対象として意識しない傾向があります。しかし、ちょっとしたきっかけで人や自転車が車道に出てくることがあります。ガードレールがない道路は、とくに注意が必要です。
      今回のケースでは、歩道に多くの歩行者がいて、自転車は走りづらそうです。しかもすぐ先の横断歩道には段差がない部分があります。歩道の段差がない部分は、自転車が車道に出やすい要注意ポイントです。その点に気づいて、「自転車は歩行者を避けて、車道に出てくるかも?」と予測するようにしましょう。

    ここがポイント