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解答Q1 … A B Q2 … B
加速車線のクルマは本線に流入しようとしており、適度な速度・車間距離に調節しなければ衝突するおそれがあります。一方、流入車に進路を譲るためとはいえ、安易に車線変更すれば追い越し車線の後続車と衝突するおそれがあります。

58歳男性(a)は高速道路の走行車線を走行中、加速車線から流入しようとした39歳女性(b)の運転する乗用車と衝突、後続車を巻き込んだ多重衝突事故につながった。(c)「加速車線に1台の乗用車がいることに気づき、追い越してしまおうとアクセルを踏み込んだ。しかし思ったほど自分のクルマは加速せず、むしろ相手の方が鋭く加速しており、躊躇している間にかなり接近してしまって・・・・」※これは問題に類似する事例です
流入レーンがある場所では流入車の存在を予測し、早めの対応を心がけてください。適切な判断ができるように、周囲のクルマとの位置関係を常にきちんとつかんでおくようにしましょう。後方の安全を確認しないまま、急な車線変更や急な減速をすることは避けましょう。
●後続車がいないのであれば、加速車線のクルマが流入しやすくするためにあなたは追い越し車線に車線変更し、進路を譲るのが理想的です。しかしその場合でも、ミラーには死角があるため、目で確認をしてください。
●追い越し車線に後続車がある場合、車線変更はできません。突然の車線変更に対しては後続車も対応しきれないからです。従って、流入車の動きに応じて、加速するか減速するかの判断が求められます。
●加速車線の流入車がこれからどのように加速してくるのか、その動きを瞬時に正確に予測することは困難です。追い越してしまおうと加速しても、追い越しきれないといった事態も起こりえます。
●走行車線の後続車とは十分な車間距離があり、加速車線のクルマが流入しやすいようにいくぶん減速しても、追突されるようなおそれはほとんどありません。流入車の動きに注意し、すみやかに流入が完了するよう速度と車間距離を調整してください。
●前方に流入路があることは標識などで前もって知ることができ、その時点で流入車の存在は十分予想できるはずです。流入車を見つけてから対応を考えるのではなく、より早い段階で準備を整えておく必要があります。
