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解答Q1 … A B Q2 … A B
左からお年寄りが自転車に乗って四つ角に出てきたが、ふらふらしていて、いかにも左に曲がるように思えたので、直進しようとするという場面です。もし、このお年寄りがまっすぐ四つ角を走れば、相手の行動を「思い違い」したことになり、事故の危険が生じます。

50歳女性(a)は、朝7時頃、四つ角を直進しようとしたところ、ふらふらしながら81歳男性(b)が自転車で左から出てきた。いかにも、左に曲がるように見えたので、そのまま直進しようとすると、左に曲がらないで(b)が直進してきたので避けられず出合頭に衝突してしまった。(a)が(b)の動きを最後まで見ないで、四つ角の右に目を向けながら直進したので気づくのが遅れたことが原因である。※これは問題に類似する事例です
お年寄りの乗る自転車と出あったら、最後まで動きに注意する必要があります。とくにふらついていると感じられるときには、最大限の注意が必要です。四つ角や交差点では、それ以外にも注意を向けなければならないものがあるでしょうから、速度を落として、うまく注意を配分しながら走ります。
●お年寄りの自転車運転中の事故はかなりあります。人口10万人当たり死者数は75歳以上の男性で3.35です。年齢層が低い中で一番危険な中学生の0.65と比べると5倍の事故率なのです。(平成20年)
●75歳以上の女性は1.17で、男性に比べるとまだ低い方です。
●ちなみに、歩行中の人口 10 万人当たり死者数は男性で5.42に対し、女性では6.61と高い値を示します。幼児が危険と思われていますが、男の子で0.56、女の子で0.29ですから、いかにお年寄りの危険度が高いかわかります。(平成20年)
●お年寄りはふらふらしながら自転車に乗っていて、どのように進むのかが読みにくい場合があります。
●読めないままに勝手にこうだと決め込むことは非常に危険なことなのです。通り過ぎるまで注意しながらお年寄りの動きをよく見る習慣をつけましょう。
