
©本田技研工業(株)

解答Q1 … A Q2 … @ B
運転席からの前景では、この車と自転車の危険な関係は表わせないので、俯瞰図で表現しました。
右折をしようとする車には、右折直後に右後ろから接近する自転車は見えません。
小さな交差点でこのような関係で走ってくる自転車は、右折する車には危険な存在なのです。

7時30分、通勤時間帯の事故。39歳男性(a)はT字路で対向車が途切れるのを待って右折した。右折を開始したのは対向最後尾車が(c)にきたからである。右折を完了したあたりで右後部に何かぶつかった感じがした。ブレーキをかけて止まると自転車が転倒していた。
22歳女性(b)は、少し下りの車道右端を走ってきたが、対向車のすぐ後ろから車が出てきて避けられずぶつかってしまった。※これは問題に類似する事例です
急ぐ気持ちをそのまま運転に表さないことが必要です。狭い交差点を右折するときには、右後ろから渡ってくる自転車や歩行者のことを考えに入れて、右後方も確かめるようにしながら右折します。
●自分が右折待ちをすると、後続直進車が待ってしまうような狭い道路があります。右折する運転者は、対向車が行き過ぎるとすぐに右折をしなければならない気持ちになります。
●片側1車線の狭い道路を自転車が右側通行してくれば、右折車にはそれが見えません。対向直進車が通過直後に右折をすれば、右後方から近づく自転車は見えないままに右折をすることになります。
●広い交差点であれば右折をする前や右折中に、右後方に自転車はきていないかを確かめる余裕がありますが、このイラストのような狭い道路で右折する場合には問題が残ります。
●しかし、右側通行してくる自転車があることを考えに入れている運転者なら、事故を起こさないですませることができます。
●通勤時間帯で急いでいたり、早く右折してしまわなければ後続車に悪いなどと急いだ気持ちになると、確認もおろそかになってしまいます。後続車には悪いが、対向車が通ってすぐではなく、一息おいてから右折発進する余裕がほしいものです。
