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マツクイムシによって立ち枯れた森
クロマツは、江戸時代から赤城山に植えられ、群馬県の県木になるほど地域の人に親しまれています。戦後もクロマツを初めとする針葉樹が木材用として植林されてきました。
しかし現在では輸入木材におされ林業が衰退し、松林は手入れ不足になっていました。2004年、そんな松林がさらに「マツクイムシ」の被害を受け、木々はどんどん立ち枯れていきました。
その被害面積はなんと赤城山南面のおよそ2000ヘクタール。 Hondaは国立赤城青少年交流の家、CCC自然・文化創造会議/工場と協力し、2007年より樹種転換を目指した森林保全活動を始めました。当初は、立ち枯れた松の木を伐採し、炭焼きにして土に返していく作業が続き、そして、2010年より植林を開始しました。
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目指すのは、広葉樹とクロマツが共存する混合樹林
赤城山で植樹されているのは、クロマツが植えられる以前からこの地に根付いていたヤマハンノキやヤマグリ、ケヤキ、クヌギ、コナラなどの広葉樹。2013年頃には、笹竹が生い茂り苗木の生長を妨げる危機もありましたが、活動のたびに丁寧に刈り取ることで苗木を守り、定期的に下草刈りや植樹を行いました。
- 植えている木
- ケヤキ、クヌギ、ヤマハンノキ、コナラ、ヤマモミジなど
- 実行団体
- 埼玉製鉄所
- 共催
- CCC自然・文化創造工場