電動オフロードバイクの世界戦であるFIM※1 E-Xplorer World Cupの最終戦が、9月21、22日にスイスで開催され、株式会社ホンダ・レーシング（以下、HRC）が運営するワークスチーム※2「Team HRC（チーム・エイチアールシー）」から電動モトクロスバイク「CR ELECTRIC PROTO（シーアール・エレクトリック・プロト）」で参戦するトーシャ・シャレイナ選手（スペイン、29歳）が男子部門でチャンピオンを獲得しました。女子部門に参戦するフランチェスカ・ノチェラ選手（イタリア、30歳）は2位、Team HRCはチームカテゴリーで総合2位となりました。
2023年から始まったこの競技に、HRCは今シーズンからフル参戦することを発表し、初年度でのチャンピオン獲得となりました。
※1 FIMとは､Fédération Internationale de Motocyclisme（国際モーターサイクリズム連盟）の略称
※2 ワークスチームとは、マシンを製造しているメーカーが運営しているチーム。HondaではHRCが運営するチーム
Hondaは、2050年にHondaの関わる全ての製品と企業活動を通じて、また、2040年代には全ての二輪製品でのカーボンニュートラルを実現することを目指し、今後の環境戦略の主軸として二輪車の電動化に取り組んでいます。モータースポーツの領域でも、実戦の場で電動技術を投入することで、ノウハウ・知見を蓄積でき、Hondaの技術進化につながるマイルストーンとなりました。
2024年シーズンは、MFJ※3全日本トライアル選手権でも新たに開発したRTL ELECTRIC（アールティーエル・エレクトリック）を実戦投入するなど、Hondaの電動化への取り組みを加速してまいります。
※3 MFJとは、Motorcycle Federation of Japan（一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会）の略称
株式会社ホンダ・レーシング（HRC）代表取締役社長 渡辺康治
「FIM E-Xplorer World Cupの男子部門でチャンピオンを獲得したトーシャ・シャレイナ選手に心からおめでとうと伝えたいです。電動オフロードレースという全く新しいカテゴリーで安定した力強い走りを見せてくれました。また、プラクティスでの転倒からの痛みを押して最後まであきらめずに走ってくれたフランチェスカ・ノチェラ選手にも敬意を表します。最後になりましたが、チャンピオン獲得に携わったチームスタッフ、そしてレース活動を支えてくださったスポンサー様と、オフロードレースファンの皆様に心から感謝いたします」
Team HRC トーシャ・シャレイナ選手
「E-Xplorer男子部門でワールドチャンピオンとして勝利を収めることができて、本当にうれしいです。このシーズンを通して多大な努力を重ねてきたチームを誇りに思います。また、金曜日の転倒後も諦めずにレースを完走したフランチェスカにもおめでとうと伝えたいです。CR ELECTRIC PROTOはこの1年を通して驚異的なパフォーマンスを見せ、チーム全体が全力を尽くしてくれました。彼らを本当に誇りに思います」
トーシャ・シャレイナ選手のプロフィール
生年月日：1995年3月6日（年齢 29歳）
出身地：スペイン
主な戦績：
| 2021 | ダカールラリー2021 総合13位 |
| 2023 | ダカールラリー2023 総合13位 |
| 2024 | ダカールラリー2024 参戦 E-Xplorer World Cup 男子部門チャンピオン |
E-Xplorerとは
FIM E-Xplorer World Cupは、2023年から始まった電動オフロードバイクの世界戦で、男女混合チームで戦う競技です。今シーズンの競技は、男女別に予選、3ヒートのレースで1～3位のチームを決定します。
2年目となる今年は2月16日（金）～17日（土）に大阪府吹田市の万博記念公園（お祭り広場）で開幕戦が開催され、ノルウェー、スイスでの2戦で全4戦が行われました。