レプソル・ホンダ・チーム マルク・マルケス選手の右上腕骨手術が決定

 FIMロードレース世界選手権 MotoGPクラスにおいて、世界チャンピオンをこれまで6度獲得している、レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)のマルク・マルケス(Marc Márquez)選手は、4度目となる右上腕骨の手術を18ヵ月ぶりに受けることを決断しました。ここ数ヵ月は思うように上腕が使えず、彼自身のパフォーマンスを100%出し切れずに苦戦していました。

 マルク・マルケス選手は、2020年 第2戦スペインGPでのレース中の転倒により右上腕骨を骨折し、これまでに手術を3回受けています。しかしながら、ここ数ヵ月回復が感じられず、数々の専門家と本人の医療チームで手術を受けるべきかどうかを検証。その結果、5月31日にアメリカのミネソタ州ロチェスターにあるマヨ・クリニックに向かい、そこで手術を受けることになりました。手術後の回復期間を終えたらスペインに戻り、リハビリに徹します。その後、医師が回復具合を見て、リハビリ期間を判断することになります。

※ FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称

レプソル・ホンダ・チーム マルク・マルケス選手

「残念ながら、2022シーズンを一旦休むことになりました。マドリードの医療チームと頑張った数ヵ月間、フィジカル的には回復してきましたし、右腕の違和感がなくなり、レースに出ることはできましたが、上腕骨の動きが思うようにいかず、バイクにしっかりと乗り、自分が設定した目標を達成できませんでした。このため、自分の医療チーム、サミュエル・アンツーニュア医師およびアンゲル・コトッロ医師、そしてマヨ・クリニックのスペシャリストと相談した結果、正しいポジションでバイクに乗り、現在ある可動部の限界をなくすために新たに手術をすることに決めました。個人的には、モチベーションも気力もMAXで、トップレベルで戦えるように体調を整えることに全力を尽くします。いつもサポートしてくれている家族、最も信頼を置いている人たち、Repsol Honda Team、医療チーム、そして誰よりもいい時も悪い時も支えてくれているファンの皆様に感謝しています」

サンチェス・ソテロ医師

「リハビリでの回復があまり見られないなか、また医療チームのアドバイスを受けて、マルケスは新たにアメリカのマヨ・クリニックで、動きがままならない右腕の違和感を緩和するために手術を受けることとなりました。内容としては、上腕骨を切り、骨接合部を肩から取り除き、腕と肩の回転性を高め、肩の安定性を高める手術になります」