Hondaは、モトクロス競技専用車「CRF450R」とエンデューロ競技専用車「CRF450RX」のエンジン細部の仕様を見直し、扱いやすさを向上させるとともに、新設計のフレームなどにより軽量化を図るなどフルモデルチェンジし、2021年モデルとして受注期間限定※でそれぞれ2020年10月23日(金)に発売します。
CRF450R、CRF450RXともに、エンジンの排気ポートをストレート化し排気効率を上げることで、中・高回転域の出力向上を図るとともに、低回転域の扱いやすさを向上させました。クラッチシステムには、レースで培ったノウハウを投入した油圧クラッチを採用することで、クラッチの操作性を向上。
また、フレーム、スイングアームなどを新設計し、車体剛性の最適化とともに軽量化を図ることで、旋回性と安定性を高次元で両立。シングルマフラー化に伴い、サイドカバーなどの外装パーツを大幅にスリムにすることで、ライディング時のライダーの姿勢の自由度を大幅に向上させました。
CRF450RXは、CRF450Rをベースに、ライダーの手などを飛び石や枝から保護するナックルガードの標準装備をはじめ、エンデューロモデルとしての仕様を充実させました。
カラーリングは、両車種ともにHondaのモトクロスマシンのアイデンティティーを継承する力強さと情熱を表現するエクストリームレッドとしています。
※受注期間は2020年7月21日(火)から12月31日(木)まで
販売計画台数(国内・年間)
シリーズ合計 110台
メーカー希望小売価格(消費税10%込み)
CRF450R 1,034,000円(消費税抜き本体価格 940,000円)
CRF450RX 1,056,000円(消費税抜き本体価格 960,000円)
- *価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
- *CRF450R、CRF450RXは公道および一般交通の用に供する場所では一切走行ができません。また、登録してナンバープレートを取得することもできません
- *走行場所には十分注意してください。私道や林道、河原、海辺などの公共の道路以外の場所でも、人や車が自由に出入りできるところは道路と見なされ、道路交通法および道路運送車両法の違反になります
CRF450R 2021年モデルの主な特徴
エンジン
- ・排気ポートをストレート化し排気効率を上げることで、エンジン中・高回転域の出力向上を図るとともに、低回転域の扱いやすさを向上。
- ・デコンプシステムのレイアウトを見直し、エンジン極低回転域の燃焼安定性を高めることで、ドライバビリティーとストールタフネス性を向上。
- ・インジェクターの搭載角度を30°から60°に変更し、吸気効率を改善するとともに、エアクリーナーボックスの形状見直し、マフラーをシングル化するなど吸排気系を見直すことで、エンジンのトルクフィールを向上。
- ・クラッチシステムに、レースで培ったノウハウを投入した油圧クラッチを採用することで、フリクションを低減し、クラッチの操作性を向上。
- ・クラッチディスクの枚数を7枚から8枚へと変更し、クラッチ容量を27%向上させるとともに、フリクションスプリングを追加することで共振を抑制し、動力伝達率、耐久性を大幅に向上。
車体
- ・フレームを新設計し、剛性を最適化することで、旋回性と安定性を高次元で両立させるとともに、全ての構成部品を徹底的に最適化することで、約1kgの大幅な軽量化を実現。
- ・フロントサスペンションのストローク量を5mm増やし、走破性と乗り心地を向上。
- ・流体解析を駆使し、ラジエーターシュラウドにエアーアウトレット穴を追加するとともに、ラジエーターグリルのフィンの角度と枚数を最適化することで冷却効率を向上。
- ・サイドカバーなどの外装パーツの一部材質の見直しと、シングルマフラー化に伴い車体を大幅にスリムにすることで、ライダーの体重移動などの自由度を向上。
その他
- ・シート取り付け構造を見直すとともに、外装パーツの取り付けボルト数を減らすことで、エアクリーナーに至るまでの工程を容易化し、メンテナンス性を向上。
- ・エアフィルターの脱着構造を変更し脱着性を向上させるとともに、フィルターの構造を変更し洗浄を容易にするなど、メンテナンス性を向上。
CRF450RX 2021年モデルの主な特徴
CRF450Rをベースにエンデューロモデルとして以下の仕様を変更
- ・ウッドセクションやブッシュなどの多い林間コースを走行する際に、飛び石や枝などから拳やレバーを守るナックルガードを標準装備。
- ・スリムな車体に合わせサイドスタンドを新設計し、張り出しを抑えるとともに軽量化を実現。
主要諸元
通称名 |
CRF450R |
CRF450RX |
|
車名・型式 |
ホンダ・PE07 |
||
全長 (mm) |
2,182 |
||
全幅 (mm) |
827 |
839 |
|
全高 (mm) |
1,267 |
1,282 |
|
軸距 (mm) | 1,481 |
1,477 |
|
最低地上高 (mm) | 336 |
||
シート高 (mm) |
965 |
||
車両重量 (kg) |
111 |
114 |
|
エンジン種類 |
水冷 4ストローク OHC 4バルブ 単気筒 |
||
総排気量 (cm3) |
449.7 |
||
内径×行程 (mm) |
96.0×62.1 |
||
圧縮比 |
13.5 |
||
燃料供給装置形式 |
電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)> (スロットルボアΦ46mm) |
||
始動方式 |
セルフ式 |
||
点火装置形式 |
DC-CDI式 |
||
燃料タンク容量 (L) |
6.3 |
8.0 |
|
クラッチ形式 |
湿式多板コイルスプリング式 |
||
変速機形式 |
常時噛合式5段リターン |
||
変速比 |
1 速 |
2.133 |
|
2 速 |
1.706 |
||
3 速 |
1.421 |
||
4 速 |
1.211 |
||
5 速 |
1.043 |
||
減速比(1次/2次) |
2.357/3.769 |
2.357/3.846 |
|
キャスター角 (度) |
27°07´ |
27°18´ |
|
トレール量 (mm) |
114 |
115 |
|
タイヤ |
前 |
80/100-21 51M |
90/90-21 54M |
後 |
120/80-19 63M |
120/90-18 65M |
|
ブレーキ形式 |
前 |
油圧式ディスク |
|
後 |
油圧式ディスク |
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懸架方式 |
前 |
テレスコピック式 (倒立サスペンション) クッションストローク310mm |
|
後 |
スイングアーム式(プロリンク) アクスルトラベル315mm |
スイングアーム式(プロリンク) アクスルトラベル313mm |
|
フレーム形式 |
アルミツインチューブ |
(Honda測定値)
* 製造事業者/本田技研工業株式会社 熊本製作所
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