2019 MFJ※1全日本モトクロス選手権最高峰のIA1(450cc)クラスにおいて、Team HRC(チーム・エイチアールシー)から参戦する山本鯨(やまもと けい)が2年ぶり2回目のシリーズチャンピオンを獲得しました。
10月27日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOにて、「第57回MFJGPモトクロス大会 2019MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第8戦」が開催されました。最終戦であるこの大会にランキング首位で臨んだ山本鯨は、ワークスマシン「CRF450RW」を駆り、ヒート1で4位となりましたが、レース前28ポイント差でランキング2位のTeam HRC 成田亮(なりた あきら)選手が3位となったため、チャンピオン決定はヒート2に持ち越されました。続くヒート2では山本選手が3位でゴールし、IA1クラスのチャンピオンを決定しました。この結果Team HRCは、IA1クラスにおいて4年連続でシリーズチャンピオンを輩出することとなりました。
なおレースは、2019年FIM※2モトクロス世界選手権 MX2クラスに参戦し、今大会にスポット参戦したTeam HRCのミッチェル・エバンス(オーストラリア)が、ヒート1、2ともに1位となり総合優勝を飾りました。
※1 MFJとは、Motorcycle Federation of Japan(一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会)の略称
※2 FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
Team HRC 山本鯨
「昨年ここSUGOのヒート2で、転倒してチャンピオンを逃してしまい、とても辛い思いをしました。またそれを見ていたファンの皆さんにも、悔しい思いをさせてしまいました。今日はチャンピオンが獲得でき、ファンの皆さんの声援に応える結果を届けられたので、非常にいい一日になりました。全日本モトクロス選手権のIA1クラスはレベルが高く、毎戦厳しい戦いが続くので、1年間本当に辛かったのですが、こうして最後にタイトルを獲得でき、とても嬉しいです。いつも支えてくれているチームスタッフ、スポンサーの皆さま、ファンの皆さまをはじめとした、多くの皆さまの応援に本当に感謝しています。今シーズンも応援いただきありがとうございました」
株式会社ホンダ・レーシング(HRC) 代表取締役社長 野村欣滋(のむら よししげ)
「山本選手、チャンピオン獲得おめでとうございます。チームメイトである成田選手との、非常に激しいタイトル争いになりましたが、最後まで全力で闘い続ける姿勢が、彼にタイトルをもたらしたのだと思います。おかげさまでTeam HRCはIA1クラスにおいて、4年連続でチャンピオンを獲得することができました。山本選手、成田選手の2人が切磋琢磨することで、チーム全体の底上げを図れた結果だと思います。最後になりましたが、レース活動を支えてくれた関係団体の皆さま、ならびに多くのスポンサーさまとモトクロスファンに感謝いたします」
HRCオフロード部門マネージャー 本田太一(ほんだ たいち)
「いつもTeam HRCに、ご声援いただきありがとうございました。今シーズンの目標だった最高峰クラスで4年連続のタイトル獲得と、2年連続でのラインキング1位、2位を獲ることができました。チームメイトでありライバルである状況の中で、お互いをリスペクトしつつ、しっかりと結果を残してくれた、山本選手と成田選手に心から敬意を表したいと思います。また彼らの走りを支えてくれた、チームスタッフ全員の労をねぎらうとともに、活動を支えていただいたスポンサーさま、ならびに選手へ熱い応援をしてくださるファンの皆さまに、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います」
山本鯨のプロフィール
生年月日
1991年12月18日(27歳)
出身地
埼玉県
主な戦績
2009 MFJ全日本選手権 IB2/IB-OPEN チャンピオン
2010 MFJ全日本選手権 IA2 19位
2011 MFJ全日本選手権 IA2 17位
2012 MFJ全日本選手権 IA2 チャンピオン
2013 MFJ全日本選手権 IA2 2位
2014 FIMモトクロス世界選手権 MX2 26位
2015 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 27位
2016 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 27位
2017 MFJ全日本選手権 IA1 チャンピオン
2018 MFJ全日本選手権 IA1 2位
2019 MFJ全日本選手権 IA1 チャンピオン