Hondaの二輪車・パワープロダクツの生産工場である熊本製作所は、「熱処理熱源ハイブリッド化によるエネルギー削減」で、一般財団法人 省エネルギーセンターが主催する「平成30年度省エネ大賞(省エネ事例部門)」において最高賞である「経済産業大臣賞(産業分野)」を受賞し、本日表彰式が行われました。
省エネ大賞は、模範となる優れた省エネルギーの取り組みを実施した事業者や、省エネルギー性に優れた製品・ビジネスモデルを開発した事業者を対象として表彰するもので、平成23年度より一般財団法人 省エネルギーセンターが経済産業省の後援を受け主催※1しています。Hondaはこの8年間で3年連続5回目(6賞目)の受賞となります。
Hondaはこれからも製品と企業活動におけるすべての環境負荷低減に真摯に取り組んでいき、「カーボンフリー社会」の実現を目指します。
熊本製作所 パワートレイン工場 鋳造モジュール※2では、二輪車のフラッグシップモデル「Gold Wing」の2017年に実施したフルモデルチェンジに伴うアルミ鋳造部品の生産量増加に対応する際、従来は熱源にガスのみを使っていた熱処理炉へ、より環境負荷の低い電気式の工程を部分的に導入することで、熱処理のエネルギー使用量を約39%、CO2排出量を年間104t-CO2※3削減することに成功しました。
アルミ鋳造熱処理の熱源はガスというのが常識化していたところに、省エネのさらなるレベルアップを目指し、高温に強いガスと低温に強い電気のそれぞれの熱源の特性を活かしたハイブリッド熱処理炉を独自に考案。
従来のガス式熱処理炉に比べて、年間4,063GJ※4、約39%のエネルギーを削減。また、CO2排出量を年間104t-CO2削減。
この熱源ハイブリッド熱処理炉は、オールガス式の従来標準仕様に比べて13.6%の省スペースを実現し、生産能力も18.7%向上。加えて、必要な設備投資は従来標準仕様とほぼ同等であり、高い省エネ効果と合わせて、広く他の生産拠点に展開できる可能性がある。
Hondaでは、この熱源ハイブリッド熱処理炉を標準仕様として他の生産拠点に紹介。将来的にグローバル水平展開を目指し、さらなるエネルギー、CO2排出量の削減を見込む。