Hondaの二輪車「スーパーカブ」シリーズ※1の世界生産累計が、2017年10月に1億台を達成し、本日、日本における生産工場である熊本製作所にて記念式典を行いました。式典には、蒲島郁夫(かばしま いくお)熊本県知事をはじめ、地元自治体やお取引先様などをお招きし、Hondaからは代表取締役社長 八郷隆弘らが出席しました。
Hondaは、1958年8月に初代「スーパーカブC100」の量産を大和工場(旧埼玉製作所和光工場)にて開始。その後、「需要のあるところで生産する」という企業理念のもと、1961年に台湾でノックダウン生産を開始し、現在は世界15ヵ国16拠点で生産をしています。
初代「スーパーカブC100」は当時2ストロークエンジンが主流の中、経済性、耐久性に優れた画期的な高性能50cc 4ストロークエンジンを搭載し、乗り降りが容易にできる低床バックボーンフレームや、クラッチ操作がいらない自動遠心クラッチシステムを採用し、足元への泥はねや走行風を軽減させる大型の樹脂製レッグシールドを装備するなど、独創的で斬新なデザインを実現しました。また、2007年には電子制御燃料噴射システム(PGM-FI※2)を搭載し環境性能を高めるなどの進化を遂げながらも、基本コンセプトは変わらず、その独自のスタイルは現在も受け継がれています。
「スーパーカブ」シリーズは、各国の文化や多様化していくお客様のニーズに合わせてグローバル展開を図り、現在、延べ160ヵ国※3以上で販売されるなど、世界中で愛用されているロングセラーモデルです。来年、2018年には発売60周年を迎えるなど、Hondaは、今後も世界中のお客様の喜びのために、Hondaらしい魅力的な商品をお届けしていきます。
代表取締役社長 八郷隆弘のコメント
- 「日本で誕生したスーパーカブは、『すべての人に生活の可能性が拡がる喜びを提供する』というHondaの思いを、お客様の声に応えて具現化してきたことで、世界各地で長い間ご支持いただき、スーパーカブシリーズ世界生産累計1億台を達成することができました。今後も、時代の変化に合わせて進化し、お客様の期待を超える商品を提供できるよう取り組んで参ります」
- ※1排気量49cc〜125cc、エンジン型式:4ストローク単気筒エンジン、フレーム(低床バックボーン)14インチ以上のタイヤなどの条件を満たすバイク
- ※2PGM-FI(Programmed Fuel Injection)はHondaの登録商標
- ※3Honda調べ
また1億台達成を記念したスペシャルコンテンツを下記特設サイトに掲載しております。ぜひご覧ください。
Super Cub Anniversary Portal site
URL:http://www.honda.co.jp/supercub-anniv/
スーパーカブシリーズの主な歴史
1958年8月
スーパーカブC100を発売
(空冷4ストロークOHV単気筒エンジン 49cc 4.5馬力)
生産:大和工場(旧埼玉製作所和光工場)
1959年
米国へ輸出を開始
1960年
鈴鹿製作所で生産を開始
1961年
スーパーカブシリーズ世界生産累計100万台を達成
台湾でノックダウン生産開始(初の海外生産)
1964年
スーパーカブシリーズとして初のOHCエンジンを採用した
スーパーカブC65を発売
1966年
スーパーカブC50(OHCエンジン)を発売
1974年
スーパーカブシリーズ世界生産累計1,000万台を達成
1983年
スーパーカブ50・スーパーカスタムを発売
燃費180km/L(30km/h定地走行テスト値)を達成
1988年
プレスカブを発売
1991年
熊本製作所に生産を移管
1992年
スーパーカブシリーズ世界生産累計2,000万台を達成
1997年
リトルカブを発売
2005年
スーパーカブシリーズ世界生産累計5,000万台を達成
2007年
電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)を、50ccモデルに採用
2008年
スーパーカブシリーズ世界生産累計6,000万台を達成
スーパーカブ発売50周年
2009年
スーパーカブ110、スーパーカブ110プロを発売
2012年
スーパーカブ110、スーパーカブ50をフルモデルチェンジし発売
2013年
クロスカブを発売
2014年
スーパーカブの形状が日本で立体商標登録認可
二輪車世界生産累計3億台達成
2017年
スーパーカブ50、スーパーカブ110、スーパーカブ50プロ、スーパーカブ110プロをモデルチェンジし発売