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2015年08月10日 ニュースリリース

HondaがFIMロードレース世界選手権シリーズで通算700勝を達成

 8月9日(日)にアメリカにあるインディアナポリス・モータースピードウェイにて開催された「2015FIMロードレース世界選手権シリーズ第10戦インディアナポリスグランプリ」のMotoGPクラスにおいて、Honda RC213Vを駆るマルク・マルケス選手(Repsol Honda Team スペイン)が優勝を飾りました。この勝利によってHondaは、1961年にFIMロードレース世界選手権シリーズ第1戦スペイングランプリ125ccクラスでHonda RC143を駆るトム・フィリス選手(オーストラリア)が初勝利を挙げて以来、前人未到の通算700勝を達成しました。

ダニ・ペドロサ選手、マルク・マルケス選手 ダニ・ペドロサ選手、マルク・マルケス選手
Repsol Honda Team Repsol Honda Team

HondaがFIMロードレース世界選手権シリーズで通算700勝を達成

 決勝当日をHonda通算698勝で迎えたインディアナポリス・モータースピードウェイ。Moto3クラスの決勝レースは小雨が降る不安定な天候の中でスタートしました。トップライダーのほとんどがレインタイヤを選択する中、Honda NSF250RWを駆る18歳のリビオ・ロイ選手(RW Racing GP ベルギー)はスリックタイヤを選択。他の選手がタイヤ交換を余儀なくされる中、安定した走行でMoto3クラス初優勝を飾り、Hondaにとっての通算699勝目を記録しました。

 続くMotoGPクラスの決勝レースは、レース終盤に小雨も降る不安定な天候の中での開催となりました。ポールポジションからスタートしたマルケス選手は序盤からトップと0.5秒以内に接近した展開で2番手を維持。残り3周(24周目)となったところでトップを奪うと、そのまま後続を引き離し、前戦ドイツグランプリに続く2連勝(今シーズン3勝目)を飾りました。この結果、HondaはFIMロードレース世界選手権シリーズにおける通算700勝を達成しました。

 Hondaは1954年に創業者の本田宗一郎が、“世界一への夢の達成”を目指して当時のロードレース世界選手権最高峰の「マン島TTレース」への出場を宣言。その後5年を費やしてマシンを開発し、1959年に日本の二輪車メーカーとして初めて「マン島TTレース」に出場しました。そして、翌1960年からFIMロードレース世界選手権シリーズの125ccと250ccクラスに参戦を開始。1961年の開幕戦スペイングランプリでトム・フィリス選手が優勝を飾り、Honda 700勝に向けた歴史的な扉が開かれました。

 その後Hondaは参戦クラスを350ccクラス(1962年)、50ccクラス(1962年)、500ccクラス(1966年)へと拡大し、1966年には全5クラス制覇を達成しました。当時のHondaはレースへの参戦を“走る実験室”と考え、勝利に向けて開発した新たな技術を市販の二輪車に還元。二輪車の完成度を飛躍的に向上させ、市場からの支持を拡大していきました。その後、1967年のワークス活動を最後に、通算138勝の記録を残して1968年から11年間は参戦を休止しました。

 そして、1979年にHondaは再びFIMロードレース世界選手権シリーズ500ccクラスに復帰。3年後の1982年には第7戦ベルギーグランプリにてHonda NS500を駆るフレディ・スペンサー選手(アメリカ)が優勝し、Hondaは復帰後の初勝利を飾りました。その後は再び参戦クラスを125ccクラス、250ccクラスにも拡大して勝利を重ねました。その結果、2001年には開幕戦の日本グランプリ500ccクラスでHonda NSR500を駆るバレンティーノ・ロッシ選手(イタリア)が勝利してHonda通算500勝を達成しました。また、2005年には第15戦オーストラリアグランプリ250ccクラスでHonda RS250RWを駆るダニ・ペドロサ選手(スペイン)が勝利してHonda通算600勝を達成しています。

  • 勝利数はFIM出典をベースとしたHonda調べ
    2010年以降のMoto2はHondaエンジンのワンメイクのためカウントせず
    2012年のMoto3はコンストラクター登録がFTR Honda(エンジンはNSF250R)のためHondaの勝利数にはカウントせず

八郷隆弘 本田技研工業株式会社 代表取締役社長のコメント

「Hondaがロードレース世界選手権で700勝を達成したことを誇りに思います。この記録は、世界中の多くの方々からのご協力とご支援によって達成できました。皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。これからもHondaは世界一の夢の達成を目指してまいりますので、ご声援をよろしくお願いいたします。」

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