Hondaは、2013年7月から2014年2月に製造された車両に搭載されている7速DCT型自動変速機の制御不具合により、発進に時間を要する、または、発進ができなくなるなどのおそれがあるため、本日、国土交通省にリコールの届出を行いました。対象台数は、81,353台です。
本件は、7速DCT型自動変速機の制御プログラムの不具合により、発進のもたつきや走行ができなくなるおそれがあることから、昨年10月と12月に市場措置を実施しており、今回が3回目の市場措置となります。(ただし、原因はそれぞれ異なります。)
新技術上市にあたり、開発および製造品質検証にて不具合を顕在化させることができず、市場へ流出させてしまい、お客様に多大なるご迷惑をおかけいたしました。また、市場品質不具合の早期解決に向け関係部門一丸となって鋭意推進してまいりましたが、対策内容の確からしさの検証が不十分であったことは否めません。ここに深くお詫び申し上げます。
改善措置といたしまして、まずは自動変速機の変速履歴を確認させていただきます。変速履歴にギヤかみ合いの不具合が記録されている場合は、内部部品が損傷している可能性がありますので、自動変速機の部品交換を行った上で、制御プログラムの変更をさせていただきます。なお、対策を施した制御プログラムの供給開始予定日は2月27日※となります。また、変速履歴にギヤかみ合い不具合の記録がない車両につきましては、当面の暫定措置として車両使用上の注意喚起をさせていただき、同じく供給開始予定日(2月27日※)以降に、制御プログラムの変更を行わせていただきます。
現在埼玉製作所寄居工場、鈴鹿製作所で生産している対象車につきましては、対策プログラムへの変更を完了するまで出荷を停止します。また、販売店にある対象車につきましても、対策プログラムへの変更を完了するまで、お客様への引渡しを停止する措置を講じております。
発売から半年足らずにも関わらず、お客様、関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを重ねて深くお詫び申し上げますとともに、今後、再発防止を徹底してまいります。引き続きHondaへのご理解、ご協力を賜りたく、お願い申し上げます。
- ※2014年2月18日更新
これまでの経緯
一回目:リコール届出 2013年10月24日
7速DCT型自動変速機を搭載した車両において、自動変速機制御コンピュータのプログラムが不適切なため、トランスミッション警告灯が点滅し、メータディスプレイに点検表示がされるとともに、1速がかみ合わないと発進できなくなるおそれがある。または、2速がかみ合わないと奇数段変速での走行となるおそれがある。
- *対象台数:4,883台(新型フィット ハイブリッド)
二回目:サービスキャンペーン実施 2013年12月20日
7速DCT型自動変速機を搭載した車両において、自動変速機制御コンピュータのプログラムが不適切なため、ギヤがかみ合わず、発進に時間を要する、またはトランスミッション警告灯が点滅し、メータディスプレイの点検表示が点灯するおそれがある。
- *対象台数:36,100台(新型フィット ハイブリッド)
- *尚、このサービスキャンペーン実施の際には、同時に以下の理由によるリコール届出も行っております。
- ・エンジン制御ユニットのプログラムが不適切なため、エンジンの回転が不安定になり、エンストするおそれがある。
- ・トランスミッションドライバユニットのプログラムが不適切なため、駐車状態から起動しなくなるおそれがある。
- ・ハイドロスタティッククラッチアクチュエータのプログラムが不適切なため、発進や後退ができなくなるおそれがある。
今回のリコール届出 2014年2月10日
7速DCT型自動変速機を搭載した車両において、変速機内の1速ギヤがかみ合わないために、発進不良、坂道でのずり下がり、加速不良などが発生する場合がある。再加速や発進に時間を要するおそれがある。
なお、今回のリコール範囲は、一回目、二回目の対象車も含む。
今回のリコール対象モデル・台数
車 名 | リコール対象車の台数 |
新型フィット ハイブリッド | 70,929台 |
ヴェゼル ハイブリッド | 10,424台 |
合計 | 81,353台 |
以上