Hondaは、大型スーパースポーツモデル「CBR1000RR」のエンジンと車体各部の仕様を変更し、総合性能を高め、2月14日(金)に発売します。
また、CBR1000RRをベースに、車体の軽量化や専用サスペンションを採用することなどによって、スポーツライディングの楽しみをより追求した「CBR1000RR SP※1」をタイプ追加し、同じく2月14日(金)に発売します。
CBR1000RRは、エンジンの吸・排気ポートの形状を変更することで、従来モデルに比べて4kW高い91kWの最高出力を実現しています。また、新形状のウインドスクリーンを採用することで空力性能を高めるなど、各部の熟成を図っています。なお、スーパースポーツモデル用として世界で初めて※2採用した電子制御式「コンバインドABS」を搭載したABS仕様車もタイプ設定しています。
CBR1000RR SPは、“The Edge of CBR”を開発のキーワードに、スポーツライディングの楽しみを追求したモデルで、一人乗り専用設計とするとともに、前・後サスペンションにオーリンズ社製を、フロントブレーキキャリパーにはブレンボ社製を採用しています。また、車体の挙動をより感じられる専用シートや、軽量化したシートレールなど、各部を特別な仕様としています。なお、電子制御式コンバインドABSを標準装備しています。
- ※1CBR1000RR SPは受注生産車です
- ※2Honda調べ
販売計画台数(国内・年間)
シリーズ合計 500台
メーカー希望小売価格(消費税5%込み)
CBR1000RR グラファイトブラック、パールグレアホワイト
1,428,000円(消費税抜き本体価格 1,360,000円)
CBR1000RR ロスホワイト
1,459,500円(消費税抜き本体価格 1,390,000円)
CBR1000RR<ABS> グラファイトブラック、パールグレアホワイト
1,596,000円(消費税抜き本体価格 1,520,000円)
CBR1000RR<ABS> ロスホワイト
1,627,500円(消費税抜き本体価格 1,550,000円)
CBR1000RR SP ロスホワイト
1,974,000円(消費税抜き本体価格 1,880,000円)
- *価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
CBR1000RRの主な変更点
エンジン
吸・排気ポートの形状を変更し、吸・排気効率を高めることで従来モデルに比べて4kW高い91kWの最高出力を実現しています。また、最大トルクは、従来モデルに比べて2N・m高い97N・mとしています。エキゾーストパイプには、緻密な空燃比制御に貢献するO2センサーを新たに採用したことで、排出ガスの浄化効果を高めるとともに、燃費性能を従来モデルに比べて0.6km/L高い25.1km/L(60km/h定地走行テスト値)としています。
トランスミッションは、2速から6速までのギア比をクロス化し、加速時のギアチェンジによる回転の落ち込みを低減するなど、各部の熟成を図ることでスポーツライディングにおいてコントロールしやすく力強い出力特性を実現しています。
車体
ハンドルポジションを変更し、ステップの位置を後方に10mm移動させ、よりスポーティーなライディングポジションとするとともに、サスペンションセッティングを変更することで車体コントロール性の向上を追求しました。また、空力性能に優れた新形状のウインドスクリーンを採用しています。
イグニッションキー単体には、新たに開発したウェーブキーを採用し、操作感とキー自体の質感や剛性を高めています。
カラーバリエーション
新色のパールグレアホワイトのほかに、継続色のグラファイトブラックとトリコロールイメージのロスホワイトの3種類を設定しています。
CBR1000RR SPの主な特長
エンジン
CBR1000RRをベースに、各気筒のピストンとコンロッドの重量バランスを精密に選別して組み立てる手法により、高回転域でのスムーズな回転をさらに向上させています。
車体
前・後サスペンションにオーリンズ社製を採用。フロントには、左右独立の減衰力調整機構を備えた「NIX30」を採用。また、鍛造トップブリッジやステアリングステムを専用開発することで、優れたハンドリング性能に寄与しています。リアには、伸び側と圧側の減衰力機構が完全に独立している「TTX36」を採用。専用開発のクッションロッドとあいまって、優れたトラクション性能を実現しています。
フロントブレーキキャリパーには、ブレンボ社製のモノブロックの4ピストンタイプを採用。また、ブレーキパッドとピストンサイズは専用仕様としています。さらに、標準装備の電子制御式コンバインドABSは、コーナー進入時のコントロール性を重視した前・後の制動力配分とし、タイヤのグリップ力をより引き出すことができるSP専用セッティングとしています。
前・後タイヤは、スポーツ走行に対応したピレリ社製の「PIRELLI DIABLO SUPERCORSA SP」を装着。ホイールに、ゴールドカラーを採用し「CBR」ロゴのピンストライプを施すことで、スポーティーな足回りを演出しています。
一人乗り専用としたシートレールは、孔加工を施し軽量化を図るとともに、ピリオンステップとピリオンシートを廃し、専用のシングルシートカウルを装着しています。
また、硬度を高め、表皮パターンを変更しグリップ力を高めた専用シートにより、車両の挙動をダイレクトに感じられるような、スポーツライディングに適した装備としています。
カラーバリエーション
Honda伝統のトリコロールをイメージしたロスホワイト1色の設定。フロントカウルは、ブルーのストライプを2トーンに、またゼッケンスペースをイメージした配色としています。タンクカバーは質感の高い塗り分けにするなど、SP専用のカラーリングを施すことで、よりアグレッシブで所有感を高めたモデルとしています。
主要諸元
通称名 | CBR1000RR | ||
車名・型式 | ホンダ・EBL-SC59 | ||
全長×全幅×全高(mm) | 2,075×720×1,135 | ||
軸距(mm) | 1,410 | ||
最低地上高(mm) | 130 | ||
シート高(mm) | 820 | ||
車両重量(kg) | 202〔212〕 | 〔211〕 | |
乗車定員(人) | 2 | 1 | |
燃料消費率※3 (km/L) |
国土交通省届出値 定地燃費値 |
25.1(60km/h定地走行テスト値) <2名乗車時> |
26.1(60km/h定地走行テスト値) <1名乗車時> |
WMTCモード値 (クラス) |
17.3*(クラス3-2)※4 <1名乗車時> | ||
最小回転半径(m) | 3.3 | ||
エンジン型式・種類 | SC59E・水冷 4ストローク DOHC 4バルブ 4気筒 | ||
総排気量(cm3) | 999 | ||
内径×行程(mm) | 76.0×55.1 | ||
圧縮比 | 12.3 | ||
最高出力(kW[PS]/rpm) | 91[123]/9,500 | ||
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 97[9.9]/8,500 | ||
燃料供給装置形式 | 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-DSFI)> | ||
使用燃料種類 | 無鉛プレミアムガソリン | ||
始動方式 | セルフ式 | ||
点火装置形式 |
フルトランジスタ式バッテリー点火 | ||
潤滑方式 |
圧送飛沫併用式 | ||
燃料タンク容量(L) | 17 | ||
クラッチ形式 | 湿式多板ダイヤフラムスプリング式 | ||
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | ||
変速比 |
1 速 | 2.285 | |
2 速 | 1.777 | ||
3 速 | 1.500 | ||
4 速 | 1.333 | ||
5 速 | 1.214 | ||
6 速 | 1.137 | ||
減速比(1次/2次) | 1.717/2.625 | ||
キャスター角(度)/トレール量(mm) | 23°30´/96 | ||
タイヤ | 前 | 120/70ZR17M/C(58W) | |
後 | 190/50ZR17M/C(73W) | ||
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク | |
後 | 油圧式ディスク | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 (倒立タイプ/ビッグ・ピストン・フロントフォーク) |
テレスコピック式 (倒立タイプ/NIX30) |
後 | スイングアーム式 (ユニットプロリンク/バランス・フリー・リアクッション) |
スイングアーム式 (ユニットプロリンク/TTX36) |
|
フレーム形式 | ダイヤモンド |
〔 〕内はABS仕様
- ※3燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
- ※4WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます
* 2014.11.6訂正
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