Hondaは、子会社で太陽電池事業を手がける(株)ホンダソルテック(本社:熊本県菊池郡 社長:今井 彰)の事業を終了し、太陽電池の製造・販売から撤退します。
Hondaが独自開発したCIGS薄膜太陽電池は、銅-インジウム-ガリウム-セレン(CIGS)の化合物を素材とした薄膜で形成されており、製造過程における使用エネルギーが少なく、また、幅広い太陽光に反応する性質により、影、熱、天候などの影響を受けにくい太陽電池として、会社設立当時は高い製品競争力を有していました。
その後、商品競争力の維持・向上に努めてまいりましたが、シリコン価格の下落に伴うシリコン結晶系太陽電池パネルの値下げなど、ソーラーパネル業界の著しい競争環境の変化の中で、当初の事業計画達成の見込みが立たず、これ以上の事業継続は困難と判断いたしました。
ホンダソルテックは2014年春に事業を終了し、会社を解散する予定です。なお、受注につきましては、来年2月中旬で終了とさせていただきます。また、これまで販売したHonda太陽電池システムのアフターサービスにつきましては、Hondaの関係会社であるホンダ開発(株)を窓口とし、引き続き同様のサービスをご提供いたします。
なお、再生可能エネルギーの普及に向け進めております発電および売電や、家産家消による循環型エネルギーマネージメントを目指したHondaスマートホームシステムの研究開発などは、今後も継続して行ってまいります。
株式会社 ホンダソルテック 概要
設立
2006年12月
本社所在地
熊本県菊池郡大津町大字平川2042番地
(本田技研工業株式会社 熊本製作所敷地内)
営業拠点所在地
埼玉県和光市、大阪府大阪市、熊本県菊池郡
資本金
40億円
出資形態
本田技研工業株式会社 100%出資
代表者
社長:今井 彰
従業員数
91名(2013年9月末時点)
事業内容
太陽電池、発電機、電気機械器具及び精密機械器具の研究開発、
製造、販売及び修理
工場概要
敷地面積
25,000m2
工場床面積
11,080m2
累計投資金額
約70億円
生産能力
約30メガワット