Hondaは、リアルオープンスポーツカーとして好評を博してきた「S2000」の生産を、2009年6月末をもって終了する。
S2000は、1999年に世界トップレベルの高出力4気筒自然吸気エンジンを搭載、50:50の理想的な車体前後重量配分を実現し「走る楽しさ」「操る喜び」を具現化したFRのリアルオープンスポーツカーとして発売された。また、運動性能だけでなく、当時の排出ガス規制値を50パーセント以上下回る排出ガスレベルや、新開発オープンボディ骨格構造を採用、クローズドボディ同等以上のボディ剛性を実現し、環境への配慮と世界最高水準の衝突安全性も兼ね備えていた。その後、VGS(車速応動可変ギアレシオステアリング)の追加、タイヤサイズの変更、排気量アップなど運動性能を向上させるなど、進化を続けてきた。その結果、約9年間で国内累計2万台、全世界累計11万台※以上販売した。
※ 2008年12月末現在
S2000の主な歴史—日本仕様
1998年9月
Honda創立50周年の記念式典にてプロトタイプ発表
1999年4月
S2000デビュー(2.0L 4気筒自然吸気DOHC VTECエンジン、最高出力250PS/8,300rpm、最大回転数9,000rpm、最大トルク22.2kg・m/7,500rpm。2.0L 4気筒自然吸気では当時の世界トップレベルの高性能を実現)
2000年7月
type V追加(世界初のステアリング機構VGS〔Variable Gear ratio Steering:車速応動可変ギアレシオステアリング〕を搭載)
2001年9月
カスタムカラープラン(外装色13色・内装色5パターン・幌色2色から好みの色を組み合せ)導入
2002年10月
特別仕様車「ジオーレ」(専用外装色2色、クロームメッキミラー、ゴールドホイール、タン内装)
2003年10月
マイナーモデルチェンジ(17インチアルミホイール採用、内外装変更)
2004年4月
生産を栃木製作所高根沢工場から鈴鹿製作所に移管
2005年11月
マイナーモデルチェンジ(2.0L→2.2L化による中低速トルク向上、DBW〔ドライブ・バイ・ワイヤ〕導入、内外装変更)
2007年10月
マイナーモデルチェンジ(VSA、サテライトスピーカー標準装備化)TYPE S追加(専用シート、専用シフトノブ、専用フロント/リアスポイラー)
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