Hondaは、600ccの排気量を有する大型スクーター「シルバーウイング<600>」をフルモデルチェンジし、上質なスタイリングとするとともに高速域での走行性能などのトータルパフォーマンスを向上させ、「シルバーウイングGT<600>」として6月5日(金)に発売する。
今回シルバーウイングGT<600>は、開発コンセプトを「High(ハイ) Luxury(ラグジュアリー) GT 2-Seater(シーター)」とし、Hondaのスクーターカテゴリーでフラッグシップに位置するモデルとして、より力強く快適に走る楽しさを体感でき、大人の所有感を満たすスクーターとしている。ネーミングに取り入れた「Gran Turismo(グラン ツーリスモ)(GT)」の名の通りパフォーマンスや快適性、スタイリングなどより一層の上質感を追求している。
より余裕あるパフォーマンスを実現するエンジンは、シルバーウイングGT<600>専用に開発。カムのプロフィールを見直し、バルブのリフト量と開閉タイミングを変更することで、高回転域の出力特性を向上。さらに、吸排気系の細部に至るまで最適化を図ることで、長距離ツーリングといった高速域での走行においても力強くゆとりある走行を実現し、大排気量としての優位性を実感できるものとしている。また環境性能への取り組みとして、従来から搭載している電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※1)に加え、排気ガス中の酸素濃度を検知するO2センサーを新たに採用し、燃料噴射量を最適に制御している。これにより、定地走行燃費(60km/h)を30km/Lとし、従来から約9%向上。マフラー内には高効率のデュアルコアキャタライザー(触媒装置)を配置し、浄化性能を高めることで国内排出ガス規制に適合させている。
スタイリングは、フロントからリアにかけて一新し、低重心で引き締まったフォルムを実現している。また、空力性能を徹底的に追求した造形は、高速巡航時でもライダーおよびパッセンジャーの疲労を軽減させるなど、快適性を向上。さらにスポーティーで精悍な外観デザインは、堂々とした印象を与え、インテリアの細部に至るまで機能性と質感を高めたデザインは、所有する喜びを感じさせるものとしている。シルバーウイングGT<600>と<400>のラインアップにより、幅広いお客様の要望に応えられるものとしている。
※1 PGM-FI(Programmed Fuel Injection)は、Hondaの登録商標です
販売計画台数(国内・年間)
1,000台
メーカー希望小売価格
シルバーウイングGT<600>
892,500円(消費税抜き本体価格 850,000円)
シルバーウイングGT<600>ABS
945,000円(消費税抜き本体価格 900,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
シルバーウイングGT<600>の主な特長
高速走行で優位性を発揮する600ccエンジン
水冷・4ストローク・DOHC・並列2気筒エンジンは、従来からの力強い出力特性に加え、カムのプロフィールをはじめバルブのリフト量および開閉タイミングを変更し、高回転域での出力特性を向上。また、シルバーウイングGT<600>の専用設計として、エアファンネルの長さを最適化することで、高速走行でもゆとりのある力強いパワーフィールを生み出している。さらに点火時期と燃料噴射量をコントロールし、トルクを増加することで力強い登坂走行を可能にする「Tモード」とあいまって、様々な道路状況や二人乗り走行時などのシーンに応じたパワフルな走りを実現。高速性能だけではなく、市街地で使用する低・中回転域も損なうことなく、スムーズで扱いやすい特性としている。環境面では、エキゾーストパイプ後端部にO2センサーを搭載し、燃料噴射量を最適化することで定地走行時(60km/h)の燃費を従来モデルに対し約9%向上させている。また、マフラー内には浄化性能の高いデュアルコアキャタライザーを配置し、排気ガス中のCO、HC、NOxなどを効率良く低減させ、平成19年国内二輪車排出ガス規制に適合させている。
快適性と機能美を両立させたスタイリング
一新した外観デザインは、「高い質感と低重心で引き締まったフォルム」に造り上げ、流麗で堂々としたスタイリングとしている。このスタイリッシュなフォルムは、空力性能をミリ単位まで徹底的に追求。車体全体にわたる空気の流れを最適にマネージメントし、防風効果のある外観形状とすることで、疲労軽減につなげライダーはもちろんパッセンジャーにも快適で優れた乗り心地をもたらしている。車体のカラーリングには、スタンダードとABS搭載の両タイプにパールサンビームホワイト、パールコスミックブラック、そして600cc専用色としてソードシルバーメタリックの合計3色を設定。インテリアパーツには、車体色と同色のカラーリングを施し、フロントからリアにかけて一体感を持たせたデザインに仕上げている。さらに600ccの専用仕様として、車体の左右ボディーカバーのエンブレムをゴールドカラーに、シートにはパイピングを施している。細部に配慮したスタイリングは、快適な走行性能を実現し、600ccのGTとしてより一層の快適性と上質な時間を提供するモデルとしている。
その他の充実装備
- ・インストルメントパネルには、新たに視認性に優れた大型5連メーターを採用。メーター内の照明色をホワイトに、中心に装備した円形の液晶ディスプレーはブルーとし、時計、オド・トリップメーターや平均燃費計表示機能も兼ね備え、ライダーの使い勝手を向上させている。
- ・セキュリティー面では、従来から標準装備しているHondaが独自に開発したH・I・S・S(Honda Ignition Security System)を搭載し、盗難抑止効果を高めている。
- ・ハンドルバー下方のパネル両側に、ワンプッシュで開くグローブボックスを装備。
- ・ヘッドライトには、配光性に優れ被視認性を高めるマルチリフレクター式ヘッドライトを採用。
- ・標準装備の前・後輪連動のコンビブレーキシステムと、急制動時などにおける車輪ロックを回避するABS(アンチロック・ブレーキシステム)を組み合わせたコンバインドABS搭載モデルを設定。制動時における車体挙動の安定性をより高めている。コンバインドABS搭載モデルは、ブレーキキャリパーにゴールド塗装を施すなど、足回りにアクセントを与えた特別仕様としている。
- ・シート下には、フルフェイスヘルメット2個が収納できる55L※2の大容量ラゲージボックスを装備。アタッシュケースの収納も可能としている。
- ※2Honda調べ
主要諸元
通称名 | シルバーウイングGT<600> | シルバーウイングGT<600>ABS | |
車名・型式 | ホンダ・EBL-PF02 | ||
全長×全幅×全高(m) | 2.285×0.770×1.430 | ||
軸距(m) | 1.600 | ||
最低地上高(m) | 0.135 | ||
シート高(m) | 0.730 | ||
車両重量(kg) | 249 | 252 | |
乗車定員(人) | 2 | ||
燃料消費率(km/L) | 30.0(60km/h定地走行テスト値) | ||
最小回転半径(m) | 2.8 | ||
エンジン型式・種類 | PF01E・水冷4ストロークDOHC 4バルブ 2気筒 | ||
総排気量(cm3) | 582 | ||
内径×行程(mm) | 72.0×71.5 | ||
圧縮比 | 10.2 | ||
最高出力(kW[PS]/rpm) | 37[50]/7,500 | ||
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) | 55[5.6]/5,500 | ||
始動方式 | セルフ式 | ||
燃料供給装置形式 | 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)> | ||
点火装置形式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | ||
燃料タンク容量(L) | 16 | ||
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | ||
クラッチ形式 | 乾式多板シュー式 | ||
変速機形式 | 無段変速式(Vマチック) | ||
変速比 | 1 速 | 2.100〜0.850 | |
キャスター(度)/トレール(mm) | 28°30´/105 | ||
タイヤサイズ | 前 | 120/80-14M/C 58S | |
後 | 150/70-13M/C 64S | ||
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク | |
後 | 油圧式ディスク | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 | |
後 |
スイングアーム式 | ||
フレーム形式 | バックボーン |
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