2009年02月10日 ニュースリリース
「CBR600RR」の各部の熟成を図るとともに世界初のスーパースポーツモデル用電子制御式“コンバインドABS”を搭載した「CBR600RR<ABS>」をタイプ追加し発売
Hondaは、高性能な水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒600ccエンジンを軽量なアルミフレームに搭載したスーパースポーツモデル「CBR600RR」のエンジンなど各部の熟成を図るとともに、世界初のスーパースポーツモデル用電子制御式“コンバインドABS”を搭載した「CBR600RR<ABS>」をタイプ追加し、それぞれ2月17日(火)に発売する。
「CBR600RR」は、エンジンの吸気ポートの内面に特殊処理を施すことで、混合気の流れのスムーズ化を図るとともに、排気系の見直しとECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)のセッティング変更を行うことで力強い出力特性を実現している。フロントブレーキのキャリパーには、軽量で剛性に優れたモノブロックタイプを新たに採用し、高効率で応答性に優れたブレーキフィールを実現している。外観は、アンダーカウルを左右のエンジンカバー部まで覆う新形状とすることで、高速域でより優れた空力特性を発揮させている。車体色は、新たに設定した3色のカラーバリエーションとしている。
「CBR600RR<ABS>」は、スーパースポーツモデル用に世界で初めて開発した電子制御式“コンバインドABS”を搭載。このシステムは、コンバインドブレーキシステム(前・後輪連動ブレーキシステム)と、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の双方を電子制御化し、より緻密にコントロールすることで、ブレーキング時の安心感を大幅に高めている。車体色は、ABSタイプの専用カラーとして、スポーティーなイメージのパールサンビームホワイト(トリコロール)1色を設定。また前・後のブレーキキャリパーには、専用のブロンズカラーを採用している。
「CBR600RR」は、国内では2003年7月に発売。2005年1月と2007年5月にフルモデルチェンジを行い、動力性能や車体の取り回しやすさをさらに向上させ、20歳代、30歳代を中心に高い支持を得ているスーパースポーツモデルである。
販売計画台数(国内・年間)
シリーズ合計
1,000台
メーカー希望小売価格
CBR600RR
1,098,300円(消費税抜き本体価格 1,046,000円)
CBR600RR<ABS>
1,266,300円(消費税抜き本体価格 1,206,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
CBR600RR、CBR600RR<ABS>の主な特長
中・高回転域で力強い出力特性を実現したエンジン
軽量・コンパクト化を追求した高性能な水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒600ccエンジンは、さらなる出力特性の向上を目指し、吸気ポートの内面に特殊処理を施し混合気のスムーズ化を図るとともに、排気系の見直しとECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)のセッティング変更を行うことで、ワインディング走行で多用する中・高回転域でのトルクを向上させている。また、最高出力は従来モデルに比べ6kWの向上を実現している。燃料供給装置は、従来モデルで好評を得ている1気筒あたり2つのインジェクターをもつ電子制御燃料噴射装置(PGM-DSFI)を引き続き採用し、スロットルレスポンスに優れたものとしている。
フロントブレーキキャリパーに軽量で剛性に優れたモノブロックタイプを採用
フロントブレーキには、CBR1000RRで好評を得ているモノブロックタイプのキャリパーを新たに採用。このキャリパーは、左右のブロックを重いボルトで固定せずに一体構造とすることで、軽量化と高剛性を両立させながら高効率で応答性に優れたブレーキフィールを実現している。
空力特性に優れた新形状のアンダーカウルを採用
風洞実験などでエアロダイナミクスを追求したカウリングは、アンダーカウルをエンジンカバー部まで覆うダイナミックな形状とすることで、高速域でより優れた空力特性を発揮させている。
スポーティーなイメージをさらに高めたカラーリング
CBR600RRの車体色は、グラファイトブラック×イタリアンレッド、グラファイトブラック×ブライトライムグリーンメタリック、ダークネスブラックメタリックのスポーティーで個性的な3色のバリエーションを設定。CBR600RR<ABS>には、パールサンビームホワイト(トリコロール)1色を設定している。
電子制御式“コンバインドABS”の特長
スーパースポーツモデルは、車両のコンセプト上、ホイールベースが短く車両重量が軽い設計となっているため、急激な制動時に車体が大きくピッチングする傾向にあり、この車体の挙動を安定させることができるブレーキシステムの開発が求められていた。CBR600RR<ABS>に搭載した電子制御式“コンバインドABS”は、コンバインドブレーキシステムとABSの双方を電子制御化し、より緻密にコントロールすることで、ブレーキング時の安心感を大幅に高めている。このシステムは、ブレーキの入力状態をECUが検知・演算し、前輪側と後輪側にそれぞれ配置されたパワーユニット内のモーターを作動させることで液圧を発生させ、前輪と後輪に最適な制動力を発生させている。また、ストロークシミュレーターの搭載により、従来のブレーキシステム同様のレバーフィーリングを実現している。ABSの作動については、従来のスポーツモデル用ABSが検知している前・後輪のスリップ率に加え、ブレーキの入力圧力も検知し制動力のより緻密なコントロールを可能としている。この電子制御式“コンバインドABS”は、Hondaが長年培ってきたブレーキ技術を基に、電子制御技術をより進化させることで、様々な条件下での急制動時にも車体の挙動安定性を保つための緻密なコントロールを実現している。
主要諸元
通称名 | CBR600RR | |
車名・型式 | ホンダ・EBL-PC40 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.010×0.685×1.105 | |
軸距(m) | 1.380 | |
最低地上高(m) | 0.135 | |
シート高(m) | 0.820 | |
車両重量(kg) | 187〔197〕 | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃料消費率(km/L) | 29.0(60km/h定地走行テスト値) | |
最小回転半径(m) | 3.2 | |
エンジン型式・種類 | PC40E・水冷4ストロークDOHC 4バルブ 4気筒 | |
総排気量(cm3) | 599 | |
内径×行程(mm) | 67.0×42.5 | |
圧縮比 | 12.2 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 57[78]/12,000 | |
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) | 52[5.3]/10,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-DSFI)> | |
使用燃料種類 | 無鉛プレミアムガソリン | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火装置形式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
燃料タンク容量(L) | 18 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1 速 | 2.750 |
2 速 | 2.000 | |
3 速 | 1.666 | |
4 速 | 1.444 | |
5 速 | 1.304 | |
6 速 | 1.208 | |
減速比(1次/2次) | 2.111/2.500 | |
キャスター角(度)/トレール量(mm) | 23°55´/98 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C(58W) |
後 | 180/55ZR17M/C(73W) | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク〔電子制御式“コンバインドABS”〕 |
後 | 油圧式ディスク〔電子制御式“コンバインドABS”〕 | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立タイプ) |
後 | スイングアーム式(ユニットプロリンク) | |
フレーム形式 |
ダイヤモンド |
〔 〕内は、ABS仕様
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