Hondaは、高い環境性能と運動性能を両立させ、高性能な水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒1000ccエンジンを搭載した大型スーパースポーツモデル「CBR1000RR」に、世界初のスーパースポーツモデル用電子制御式“コンバインドABS”を搭載した「CBR1000RR<ABS>」をタイプ追加し2月17日(火)に発売する。
「CBR1000RR<ABS>」は、スーパースポーツモデル用に世界で初めて開発した電子制御式“コンバインドABS”を搭載。このシステムは、コンバインドブレーキシステム(前・後輪連動ブレーキシステム)と、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の双方を電子制御化し、より緻密にコントロールすることで、ブレーキング時の安心感を大幅に高めている。ABSタイプの専用カラーとして、車体色に上質感漂うパールセイレンブルー1色を設定している。また前・後のブレーキキャリパーにはブロンズカラーを、前・後のホイールには高級感のあるゴールドカラーを採用している。
CBR1000RRは、「オール・ザ・ベスト・イン・スーパースポーツ」を開発のキーワードに、世界最高峰の二輪ロードレース“MotoGP”で培った先進技術を投入し、扱いやすさと力強さを高次元で達成するとともに、斬新でスタイリッシュなデザインを採用し、2008年7月にフルモデルチェンジし発売。以降、スポーツ走行を楽しむベテランのユーザーを中心に好評を得ているスーパースポーツモデルである。今回のABSタイプの追加によって、より幅広いスポーツファンの要望に応えられるものとしている。
車体色は、CBR1000RRには従来から好評のパールサンビームホワイト、キャンディーグローリーレッドのスタンダードカラーに、レーシングイメージのトリコロールを加えた3色を設定。CBR1000RR<ABS>の専用カラーであるパールセイレンブルーを加え、シリーズとして合計4色のバリエーションとしている。なお、リアウインカーをシャープでソリッドなデザインに変更しリアビューを引き締めている。
販売計画台数(国内・年間)
シリーズ合計
1,300台
メーカー希望小売価格
CBR1000RR スタンダードカラー
1,390,000円(消費税抜き本体価格 1,323,810円)
CBR1000RR トリコロール
1,420,000円(消費税抜き本体価格 1,352,381円)
CBR1000RR<ABS>
1,558,200円(消費税抜き本体価格 1,484,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
電子制御式“コンバインドABS”の特長
スーパースポーツモデルは、車両のコンセプト上、ホイールベースが短く車両重量が軽い設計となっているため、急激な制動時に車体が大きくピッチングする傾向にあり、この車体の挙動を安定させることができるブレーキシステムの開発が求められていた。CBR1000RR<ABS>に搭載した電子制御式“コンバインドABS”は、コンバインドブレーキシステムとABSの双方を電子制御化し、より緻密にコントロールすることで、ブレーキング時の安心感を大幅に高めている。このシステムは、ブレーキの入力状態をECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)が検知・演算し、前輪側と後輪側にそれぞれ配置されたパワーユニット内のモーターを作動させることで液圧を発生させ、前輪と後輪に最適な制動力を発生させている。また、ストロークシミュレーターの搭載により、従来のブレーキシステム同様のレバーフィーリングを実現している。ABSの作動については、従来のスポーツモデル用ABSが検知している前・後輪のスリップ率に加え、ブレーキの入力圧力も検知し制動力のより緻密なコントロールを可能としている。この電子制御式“コンバインドABS”は、Hondaが長年培ってきたブレーキ技術を基に、電子制御技術をより進化させることで、様々な条件下での急制動時にも車体の挙動安定性を保つための緻密なコントロールを実現している。
CBR1000RRの従来からの主な特長
高いパフォーマンスを表現したコンパクトなフォルム
スタイリングは、究極の運動性能を追求しマスの集中化を図った凝縮されたフォルムとしている。空力性能も徹底的に追求し、ショートノーズのカウリングや軽快なリア回りなど、MotoGPマシン“RC212V”で培ったエアロダイナミクスデザインを実現している。マフラーを下方に配置することで、マスの集中化に寄与するとともに、スリムなシートレールも実現している。ヘッドライトは、個性的なデザインのラインビーム異型2灯タイプを採用。LEDポジションランプ付ウインカーは、バックミラーと一体式とすることで、デザインにアクセントを加え被視認性を高めるとともに、空力特性の向上にも寄与させている。
環境性能と力強い出力特性を両立させた新開発エンジン
エンジンは、軽量化とコンパクト化を徹底的に追求。シリンダーヘッドの小型化をはじめ、クランクケースやラジエーター、各パーツ類の徹底的な軽量化を図っている。クラッチ機構には、高回転時からのシフトダウンでも後輪のロックを抑えるアシストスリッパークラッチを採用。レバー荷重を軽減し扱いやすさも実現している。排出ガスのクリーン化については、電子制御燃料噴射装置(PGM-DSFI)に加え、エキゾーストパイプとマフラー内に触媒装置(キャタライザー)を装備することで、平成19年国内二輪車排出ガス規制に適合させている。
俊敏で軽快なハンドリングを実現した車体構成
高剛性とスリム化を両立させたコンパクトな4分割タイプのアルミダイキャストフレームを採用。俊敏で応答性に優れ軽快なハンドリングを実現している。マスの集中化を図った車体構成に、路面の追従性に優れたユニットプロリンクサスペンションや高剛性な倒立タイプのフロントサスペンションなどの採用によって、市街地からスポーツ走行まで、扱いやすく優れた操縦安定性を実現している。
主要諸元
通称名 | CBR1000RR | |
車名・型式 | ホンダ・EBL-SC59 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.080×0.680×1.130 | |
軸距(m) | 1.415 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.820 | |
車両重量(kg) | 201〔211〕 | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃料消費率(km/L) | 24.5(60km/h定地走行テスト値) | |
最小回転半径(m) | 3.3 | |
エンジン型式・種類 | SC59E・水冷 4ストローク DOHC 4バルブ 4気筒 | |
総排気量(cm3) | 999 | |
内径×行程(mm) | 76.0×55.1 | |
圧縮比 | 12.3 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 87[118]/9,500 | |
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) | 95[9.7]/8,250 | |
燃料供給装置形式 | 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-DSFI)> | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火装置形式 |
フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
燃料タンク容量(L) | 17 | |
クラッチ形式 | 湿式多板ダイヤフラムスプリング | |
変速機形式 |
常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1 速 | 2.285 |
2 速 | 1.631 | |
3 速 | 1.333 | |
4 速 | 1.137 | |
5 速 | 1.033 | |
6 速 | 0.967 | |
減速比(1次/2次) | 1.717/2.562 | |
キャスター(度)/トレール(mm) | 23°30´/96 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C(58W) |
後 | 190/50ZR17M/C(73W) | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク〔電子制御式“コンバインドABS”〕 |
後 | 油圧式ディスク〔電子制御式“コンバインドABS”〕 | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立タイプ) |
後 | スイングアーム式(ユニットプロリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
〔 〕内はABS仕様
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