Hondaのインドにおける現地法人、ホンダシエルカーズインディア・リミテッドは、2008年9月26日13時00分(日本時間:同日16時30分)に以下の内容を発表いたしましたのでご案内いたします。
<ご参考>
Hondaのインドにおける現地法人、ホンダシエルカーズインディア・リミテッド(以下、HSCI 社長:武田川 雅博)は、ラジャスタン州タプカラにおいて、四輪車プレス工場およびエンジン部品工場の開所式を行った。式典には、インドからVasundhara Raje(バシュンダラ・ラージェ)ラジャスタン州首相や堂道 秀明(ドウミチ ヒデアキ)駐インド国大使、日本からHonda取締役社長の福井 威夫をはじめ、多数の政府関係者およびHondaの関係者らが参列した。
第二工場の本格稼働に先駆けて生産を開始するプレス工場とエンジン部品工場は、完成車工場と同じ敷地内にあり、デリーからは約70km、グレーターノイダにある既存工場からは約120km離れた、ラジャスタン州のタプカラ工業地域に位置する。これらの新工場で生産するボディパネルおよびエンジン部品は、既存工場向けに出荷を開始する。これにより、HSCIの生産効率やフレキシブル性がさらに向上する。
この度、新たに発表した内容は下記四点。
1.エンジン部品の輸出
インドとアセアンの自由貿易協定の締結を受けて、HSCIもHondaのアジア地域における部品の相互補完ネットワークに組み込まれる。エンジン部品工場で生産される部品は、今後インドからアジア諸国へ輸出を開始する。
2.Jazzの投入決定
2009年にインド市場にプレミアムハッチバック「Jazz」(日本名:フィット)を投入する。「Jazz」は今年1月のAuto Expoに参考出品したが、小型車への需要の高まりを背景に、お客様からの強いご要望を受け、当初の予定よりも前倒しして2009年半ばに投入することを決定。グレーターノイダの既存工場で生産を開始する予定。
3.四輪車R&D機能の新設
インド市場のマーケティングや、部品のさらなる現地調達化を目指して、この度新たに四輪車の研究開発機能をインド国内に新設する。
4.技術学校を設立
地域内の若者を対象に、将来のエンジニアを育成するための技術学校を設立する。学生は3年間のプログラムを通して、自動車技師(エンジニア)の卒業資格を取得することができる。
2010年の稼働開始を目指す第二工場の年産能力は6万台規模で、エンジン組み立てから車体組み立てまで全工程を行う一貫生産工場とする。第二工場の敷地面積は約600エーカー(約240万m2)で、投資金額は約2億3,000万米ドル。生産モデルは、小型車を含む乗用車となる予定。
既存工場の年産能力は、2007年末に10万台に拡大。2010年には、インドにおける生産能力は、第二工場と合わせて16万台となる。
Hondaの取締役社長である福井 威夫は、「Hondaにとってインドは大変重要な市場であり、引き続きインドでの事業を強化していく。ますます高まるお客様のご要望に、新工場での生産を通してお応えしていきたい」と語った。
ホンダシエルカーズインディア・リミテッド(Honda Siel Cars India Ltd.)概要
設立
1995年12月
事業内容
四輪車の製造・販売
出資比率
本田技研工業株式会社 97.4%、シエル社 2.6%
資本金
36億ルピー
代表者
武田川 雅博(タケダガワ マサヒロ)
HSCI 工場概要
既存工場 | 第二工場 | |
所在地 | ウッタルプラディッシュ州 グレーターノイダ | ラジャスタン州 タプカラ |
従業員数 | 約4,100名(2008年8月未時点 | 約1,000名 |
生産能力 | 10万台/年 | 6万台/年(当初) |
生産機種 | シティ、アコード、シビック、ジャズ(09年半ば〜) | 小型車を含む乗用車 |