Hondaの連結子会社である八千代工業株式会社(本社:埼玉県狭山市 社長:白石 基厚)は、軽自動車事業のさらなる強化に向け、同社四日市製作所の隣接地に、エンジンから車体までを一貫生産する四輪車工場を新たに建設する。
新工場は、先進技術を駆使し、より柔軟性の高い、環境に配慮した最先端の工場とする。
2009年前半よりエンジン組立を開始し、2010年後半にはエンジン加工から完成車生産まで一貫した生産体制が完成する。
また、新工場の建設に伴い、商品特性に合わせ、既存工場と分離生産を行う体制へと移行し、高効率で高品質な生産システムを構築する(新工場:フロントエンジンタイプのライフ、ゼスト。既存工場:ミッドシップエンジンタイプのアクティ、バモス)。
既存工場と合わせた生産能力は、現在と同等の約24万台/年の規模であり、関連投資額は約500億円を見込んでいる。
現在、Honda熊本製作所で行っている軽自動車のエンジン生産を新工場へ、軽自動車のトランスミッション組立をHonda鈴鹿製作所に移管し、基幹部品を鈴鹿地区へ集約させることで、物流効率の向上を図る。
Hondaがこれまで進めてきた販売体制の強化に加え、今回の生産体制の強化により、今後も高い需要が見込まれる軽自動車市場において、さらなる商品魅力や競争力の向上を目指していく。
軽自動車の生産体制
八千代工業 四日市製作所 概要
既存工場 | 新工場 | |
所在地 | 三重県四日市市上海老町 | |
敷地面積 | 約15万m2 | 約19万m2 |
生産能力 | 約24万台/年 |
ご参考
八千代工業株式会社 会社概要
設立
1953年8月
資本金
36億8,560万円(本田技研工業株式会社 出資比率 50.34%)
本社所在地
埼玉県狭山市
代表者
代表取締役社長 白石 基厚(シライシ モトアツ)
主な事業内容
二輪車、四輪車用部品の製造・販売
四輪車の製造(Hondaの軽自動車 ライフ、ゼスト、バモス、アクティ)
主な事業所
国内
埼玉県狭山市、静岡県浜松市、三重県(鈴鹿市、四日市市、亀山市)、栃木県さくら市
海外
米国、カナダ、タイ、中国
連結従業員数
6,408名
売上高
3,530億8,300万円(2007年3月期)
経常利益
98億6,100万円( 同上 )