Hondaは、世界で初めて、エアバッグの容量を連続変化させ、さらに排気制御をすることで、乗員への高い保護性能と低衝撃性をより高次元で両立した運転席用 i-SRSエアバッグシステム<連続容量変化タイプ>を新開発し、11月発売予定の軽乗用車「ライフ」より搭載する。
この新タイプの運転席用 i-SRSエアバッグシステムは、エアバッグにうず巻き状の縫製と排気制御弁を設定し、エアバッグの内圧と展開を適切にコントロールすることで、より「迅速」に、より「低衝撃」で展開し、保護性能をより長く「持続」できるため、乗員の着座位置、衝突形態に幅広く対応する、世界初でHonda独自の技術である。
Hondaは、1971年にエアバッグの基礎研究を開始し、1987年に国産車初の運転席用SRSエアバッグシステム、1990年には国産車初の助手席用SRSエアバッグシステムを発表。1998年には世界初の2段式インフレーターや助手席乗員姿勢検知機能付 i-サイドエアバッグシステムを開発するなど、Hondaの安全思想に基づき、独自の研究開発と技術の進化に取り組んでいる。
運転席用 i-SRSエアバッグシステム<連続容量変化タイプ>の構造
展開のメカニズム
展開メカニズムの3つの特徴
迅速
エアバッグの内圧を素早く高め、より短時間で乗員保護性能を発揮する。
- ・エアバッグにうず巻き状の縫製を施すことにより、少ない容量で保護面が形成できるため、より短時間で優れた乗員保護性能を発揮する。
持続
エアバッグの内圧を一定に保ち、保護性能をより長く持続する。
- ・ガスの圧力で、うず巻き状の縫製の糸を内側から外側に向かって切りながら、一定の内圧で連続的に容量を拡大する。
- ・展開初期から設定タイミングまで、ガスを排気させないことで、エアバッグ内部の圧力が維持され、保護性能がさらに長く持続する。
低衝撃
展開時のエアバッグの飛び出し量を少なくし、かつ、インフレーター(ガス発生装置)出力を抑え、乗員への衝撃力をより低減する。
- ・展開時の飛び出しを縫い目が抑え、衝撃力を低減する。
- ・展開初期から設定タイミングまで、排気制御弁で排気口を閉じることにより、ガスを効率よく使えるため、インフレーターの出力を低く抑えることが可能となり、衝撃力の低減に寄与する。
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