Hondaは、低く独創的なスタイリングを持つ車体に、鼓動感にあふれる、水冷・4ストローク・OHC・V型2気筒680ccエンジンと、スロットルレスポンスに優れロングクルージングも快適で、クラッチ操作を必要とせず簡便な操作でスポーティーなライディングを可能とする、新型オートマチックトランスミッション(HFT)を搭載した、大型二輪スポーツクルーザー「DN-01」を3月7日(金)に発売する。
DN-01は、優れたスロットルレスポンスとダイレクト感を実現するHonda独自技術のロックアップ機構付油圧機械式無段変速機「HFT(Human-Friendly Transmission)」を搭載。「ゆったり、楽に、際立つ個性と高級感」を徹底的に追求し、簡便な操作性とモーターサイクル本来のスポーティーな乗り味を両立させることで、これまでのスポーツモデルにはない新感覚のライディングフィールを実現。690mmの低シート高によるゆったりとしたライディングポジションや快適なパッセンジャーシート、所有する喜びを満たす独創的なスタイリングなど、全身にわたって上質感を追求し、ゆとりある大人のための、新価値オートマチック・スポーツモデルとしている。
DN-01のネーミングは「Discovery of a New Concept」に由来し「新しいコンセプトのモーターサイクルを開発したい」という思いから名づけられた。2005年の第39回東京モーターショーでコンセプトモデルとして出品以来、市販化に向けて熟成をすすめ、2007年第40回東京モーターショーでは市販予定車として出品。1962年ジュノオM85に搭載されたオートマチックトランスミッションの原理を基に、たゆまぬ開発と電子制御技術の進化によって、市販車に最適な特性を持ったHFTを完成し搭載するなど、新しいコンセプトを具現化した大型二輪スポーツクルーザーとして開発された。
販売計画台数(国内・年間)
3,000台
メーカー希望小売価格
1,239,000円(消費税抜き本体価格 1,180,000円)
※ 価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
主な特徴
パワートレーン
DN-01に搭載される、水冷・4ストローク・OHC・V型2気筒680ccエンジンは、低回転域では力強くフラットなトルク特性を発揮。高回転域でもスムーズな吹け上がりを実現。HFTとのマッチングに優れ、快適な走行フィールを実現した。駆動系にはゴールドウイングやVFRでも定評のある、片持ち式スイングアーム(プロアーム)と、メンテナンスフリーで耐久性・静粛性に優れるシャフトドライブを採用。エンジンをフルラバーマウントとし、耐振動性にも配慮した設計となっている。環境性能では、電子制御燃料噴射システム(PGM-FI※1)や触媒装置(キャタライザー)を搭載することで平成19年排出ガス規制に適合させている。
※1 PGM-FI(Programmed Fuel Injection)は、Hondaの登録商標です
オートマチックトランスミッション
油圧機械式無段変速機HFT(Human-Friendly Transmission)は、二輪車に求められる軽量かつ、コンパクトな形状を実現。スクーターに採用されているVベルト式ATに比べATユニットをエンジンのクランクケース内に収めることができ、車体レイアウトの自由度を高めている。また油圧とコンピューター制御により、簡単な操作でゆったりとした乗り味から、アクセル操作にダイレクトに反応する俊敏なスポーツ走行まで、ライダーの要求に幅広く対応している。その走行モードには、一般走行をカバーする「Dモード」と、スポーツ走行を可能にする「Sモード」の2種類のフルオートモードに加え、マニュアルミッション感覚の走行を可能にする「6速マニュアルモード」を備えている。また、油圧機械式無段変速機としては世界初※2のロックアップ機構を搭載。クルージング走行時の燃費向上にも寄与している。
※2 Honda調べ
デザイン
デザインコンセプトは“Low & Long + Modern Organic Body”とし、個性を主張するデザインとしている。左右各1灯、計2灯のプロジェクターヘッドライトを搭載したロングノーズのフロントカウルと、精悍なイメージのフロントフェイス、アンダーカウルと一体感のあるインテグレーテッドマフラーや、リアホイールを片側1本のスイングアームで支持しリア周りをすっきりと見せるプロアーム、10本のスポークを持つ前・後17インチホイールと、ワイドなタイヤなどが、機能美としての独創的なスタイリングを実現している。メーターパネルデザインは、高級感のある液晶とホワイトのLEDを組み合わせ、視認性を向上すると同時に所有する満足感を大幅に高めている。
ブレーキシステム
ブレーキシステムは、全車に前・後輪連動ブレーキシステムとABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を組み合わせた、コンバインドABSを採用することで、より高次元の制動性能を発揮。フロントブレーキは、より制動性能に優れた3ポットタイプとし、リアブレーキはモーターサイクル感覚のフットタイプとしている。さらに、坂道などの駐車時に便利なパーキングブレーキも装備するなど、安心感の高い充実した機能としている。
車体
徹底したマスの集中化と低重心化、最適な前・後輪重量配分により、1,610mmのロングホイールベースでありながらも、軽快なハンドリングを実現している。ステップにはユーザー好みのポジションを可能とする、フットフリータイプのステップボードを採用。690mmの低シート高とあいまって、ゆったりとした、ライダーの自由度を最大限に考慮したライディングポジションを実現している。同時に、タンデムライディングにも配慮し、ワイド&ロングのパッセンジャーシートを採用。ライダーとの会話を楽しめる距離感や前方視界に配慮するなど、パッセンジャーもライダーと同様に、マシンとの一体感、走りの爽快感を得られる仕様としている。
ボディーカラー
ボディーカラーには、DN-01の独創的なスタイリングとマッチし、所有欲を満足させる高級感あふれるカラーとして「パールサンビームホワイト」「パールアメジストパープル」「キャンディーグローリーレッド」「グラファイトブラック」の4色を設定している。
その他
メインキーに内蔵されたICチップとエンジンを制御するECU内部のIDが一致しない限りエンジンが始動することのない、電子インターロックを利用したHonda独自の盗難抑止機構である、H・I・S・S(ホンダ・イグニション・セキュリティー・システム)を採用。
また、DN-01独自のシステムとして、DN-01取扱店の情報ネットワークと連携し、車両の整備履歴を管理するシステムを構築。ネットワークに車両情報を照会するための認証データを、キーに内蔵されたRF-IDに格納する「HMD-Key(ホンダ・モーターサイクル・データキー)」を採用している。これにより、DN-01取扱店でメインキーを提示するだけで整備履歴が即時に判明し、よりお客様に満足度の高いサービスを提供できるものとしている。
主要諸元
通称名 | DN-01 | |
車名・型式 | ホンダ・EBL-RC55 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.320×0.835×1.115 | |
軸距(m) | 1.610 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.690 | |
車両重量(kg) | 269 | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃料消費率(km/L) | 25.0(60km/h定地走行テスト値) | |
最小回転半径(m) | 3.2 | |
エンジン型式・種類 | RC55E・水冷4ストロークOHC4バルブV型2気筒 | |
総排気量(cm3) | 680 | |
内径×行程(mm) | 81.0×66.0 | |
圧縮比 | 10.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 45[61]/7,500 | |
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) |
64[6.5]/6,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)> | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火装置形式 | フルトランジスタ式 バッテリー点火 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
燃料タンク容量(L) | 15 | |
クラッチ形式 | 変速機内油圧調整式(ロックアップ機構付) | |
変速機形式 | 油圧機械式<電子式マニュアルモード付(HFT)> | |
変速比 |
3.000〜1.000 | |
減速比(1次/2次) | 1.136/4.196 | |
キャスター(度)/トレール(mm) | 28°30´/110 | |
タイヤサイズ | 前 | 130/70ZR17 M/C(62W) |
後 | 190/50ZR17 M/C(73W) | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式(プロアーム) | |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
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