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2004年08月04日 ニュースリリース

ハイブリッド除雪機「HSS970i」を新発売

 Hondaは、除雪作業部をエンジンで駆動しながら同時に発電し、走行をモーター駆動で行うHonda独自のハイブリッド除雪機スノーラiシリーズに、さらに扱いやすい小型タイプ「スノーラi HSS970i」を追加し、9月1日(水)より全国のHonda汎用製品取扱店から発売する。また、同機種をベースとしたホームセンター向け商品「Holiday HSS970iH」もHonda特約ホームセンターから発売する。

ハイブリッド除雪機 スノーラi HSS970i

ハイブリッド除雪機 スノーラi HSS970i

 「スノーラi HSS970i」は、走行部分をモーター駆動にするハイブリッド方式の採用により、操作性と取り回しの良さを実現し、経験を要する除雪作業を初心者でも簡単に行え、扱いやすいモデルとしている。
 また、走行クラッチレバーの荷重は従来機の約1/3に低減、ハンドル横にある左右独立旋回ボタンを押すだけで、適切な車速に自動制御し、スムーズな旋回を可能とした。エンジン部分のフルカバー化や大型マフラーの採用により騒音レベルを低減し、早朝や市街地での作業にも配慮した仕様としている。作業部駆動系は、電磁クラッチと直結ドライブミッションの採用によりメンテナンスフリーを実現し、信頼性が高くメンテナンスフリーの走行系トランスミッションも採用している。さらに、除雪クラッチボタンや旋回ボタンを手元に集中したコントロールパネルは、高い視認性や操作性も実現した。

 エンジンは、環境にも配慮したバーチカルエンジン(Honda e-SPEC エンジン)を搭載し、アメリカ・カリフォルニア州大気資源局(CARB)、米国環境保護庁(EPA)、日本陸用内燃機関協会自主規制、EC規制など、各国の厳しい排出ガス規制をクリア。また、2軸バランサーの採用により低振動を実現している。

 Hondaは、2001年11月に世界初のハイブリッド除雪機「スノーラi HS1390i」、2002年に「スノーラi HS980i/1180i」、2003年に「スノーラi HSS1170i」を発売。スノーラiシリーズは、発売以来、累計12,300台を販売している。今回、5機種目となる「スノーラi HSS970i」を追加し、Hondaのハイブリッド除雪機のラインナップを充実させ、今後一層の市場拡大を図る。

※従来機 HS970 

販売計画台数(年間・国内)

2,300台(特約店/Holiday含む)

メーカー希望小売価格

HSS970i (特約店)

501,900円(消費税抜き本体価格 478,000円)

HSS970iH(Holiday)

501,900円(消費税抜き本体価格 478,000円)

ハイブリッド概念図

ハイブリッド概念図

「スノーラi HSS970i」の主な特長

簡単作業

  • 除雪部をエンジン駆動、走行部をモーター駆動で行うハイブリッド方式を採用。
  • 左右独立旋回ボタン(電動式)とコンピューター制御によって、ハンドルを握ったまま楽々操作を可能とし、スムーズな旋回を実現。また、低速時はその場で旋回ができる小回り性を実現。
  • 除雪作業時に、コンピューター制御によりエンジン負荷に応じた走行速度の調整を行い、わずらわしい車速調整操作を低減。
  • 電気式操作系を採用し、走行クラッチレバーの荷重を従来機の約1/3に軽減。
  • 作業時の操作が簡単で、扱い易いコントロールパネル。
  • 夜間/早朝作業などに威力を発揮する作業灯(25W)を標準装備。
  • 作業者の身長に合わせ、ハンドル高さを2段階に調節可能。
  • オーガの高さを、軽い操作力で、簡単に、無段階に調節可能なガスアシスト式オーガ高さ調整機構を採用。
  • 従来機 HS970

除雪性能

  • クローラトレッドの拡大により車体安定性が向上し、クローラ接地面の長さ拡大により、雪上牽引力は従来機に比べ約30%向上。
  • 適切な重量配分と、新構造のバネ鋼オーガと硬雪専用爪の採用により、深雪、硬雪の除雪性能が一段と向上。
  • 従来機 HS970

低騒音/低振動

  • 大型マフラーとフルカバー構造の採用により、早朝や住宅地での作業にも配慮し、騒音を従来機に比べ約1/2に減少した低騒音設計。
  • 2軸バランサー採用のバーチカル4ストローク OHVエンジンにより、低振動を実現。
  • 従来機 HS970

メンテナンス性

  • 作業部駆動系は、バーチカルエンジンを搭載し、電磁クラッチと直結ドライブミッションを採用することで、メンテナンスフリーを実現。信頼性が高く、メンテナンスフリーの走行系トランスミッションも採用。
  • 始動時や作業中に異常を知らせる故障自己診断機能を採用。
  • エンジン部やバッテリーのメンテナンスが容易な着脱式トップカバーを採用。
  • バッテリーは、一般的な軽自動車用のものを採用し、交換時のコストを低減。

安心装備

  • 走行クラッチレバーを放すことで、除雪/走行がストップする自動停止機構を標準装備。
  • ガス欠時等トラブル時に、エンジンをかけずに走行できる便利なバッテリー走行機能を採用。

環境性能

  • アメリカ・カリフォルニア州大気資源局(CARB)、米国環境保護庁(EPA)、日本陸用内燃機関協会自主規制、EC規制など、各国の厳しい排出ガス規制をクリアしたHonda e-SPEC エンジンを搭載。
  • リサイクル可能率95%以上を実現。

主要諸元

名称 スノーラ i
機種名 HSS970i
全長×全幅×全高(mm) 1510×725×1155
装備重量(kg) 163
エンジン
名称 GXV340(e-SPEC)
形式 空冷4ストロークOHV
最大出力[kW(PS)]/rpm] 8.2(11)/3,600
総排気量(cm3 337
使用燃料 自動車用無鉛ガソリン
始動方式 電動式
燃料タンク容量(L) 6.5
除雪部
除雪装置形式 2ステージ
除雪幅(mm) 710
除雪高(mm) 510
最大除雪量(ton/h) 57
最大投雪距離(m) 17
投雪口 回転/上下 角度 回転210°/上下97°
オーガクラッチ方式 電磁クラッチブレーキ
作業灯 12V-25W
走行部
走行方式 左右独立式電動ブラシレスモーター駆動
旋回方式 左右偏差減速方式(旋回減速機構付)
クローラ仕様 ハイトラクションクローラ
操作部
オーガ高さ調整機構 ガスアシスト式オーガ高さ調整
シューターコントロール フルリモコン電動式
走行クラッチ 電気式低荷重レバー
除雪クラッチ 電気式ボタン
走行変速方式 電動2モーター式無段変速
バッテリー 12V(34B17L)(1個)