Hondaは、水冷4ストロークエンジン搭載のモトクロス競技専用車「CRF250R」と「CRF450R」の性能を向上し、「CRF250R」を8月27日(金)より発売。また、「CRF450R」は9月27日(月)より発売する。

CRF250R
このCRF250RとCRF450Rは、日本はもとより世界各地で開催されているモトクロスレースに使用する競技専用車であり、過酷なレースで鍛え磨かれた技術を注ぎ込み開発したマシンである。
CRF250Rは、エンジン各部の変更により、低回転域から高回転域までの幅広い動力性能を向上。オイルマネージメントを見直しフリクションロスを低減させることでレスポンスとドライバビリティーを向上させている。さらにシフトフォークやシフトフォークシャフトなど細部の見直しを図ることで操作性を向上。また、フロントフォークアクスルオフセットの変更と足回りの軽量化を図り、軽快な操縦性と安定性の向上を実現している。
CRF450Rは、フレームと足回りを新設計することで、軽量化を図り、スリムな車体を実現。操縦安定性と旋回性を大幅に向上させ、軽快なハンドリングと乗り心地の向上を実現している。また、エンジンは各部の熟成を図ることでレスポンスと低・中速域のドライバビリティーを向上。細部の見直しを図ることで耐久性、信頼性の他、シフトフィーリングの向上を実現している。
車体色
CRF250R
エクストリームレッド
CRF450R
エクストリームレッド
販売計画台数(国内・年間)
CRF250R
500台
CRF450R
80台
メーカー希望小売価格
CRF250R
618,450円(消費税抜き本体価格 589,000円)
CRF450R
749,700円(消費税抜き本体価格 714,000円)
※価格は参考価格。
- *このCRF250R・CRF450Rは、道路及び一般交通の用に供する場所では一切走行できません。
- *また、登録してナンバープレートを取得する事はできません。
CRF250R・CRF450R 2005年型モデルの主な変更点
CRF250R
エンジン
滑らかな混合気の流れを実現するために、インレットポートの形状を変更。エキゾーストパイプを長伸化することで、低・中速域の出力を向上している。また、オイルマネージメントを見直すことで、フリクションを低減させ、ミッション部への効率的なオイル循環を実現。これにより全域でのエンジン出力の向上を実現している。また、スパークプラグに外側電極斜方タイプを採用し、レスポンスとドライバビリティーの向上も実現している。その他、オイルジェットピースを設定することでピストンの冷却効率を向上させ、エキゾーストパイプの肉薄化による軽量化を実現。さらにシフトフォーク、シフトフォークシャフトには特殊な表面処理を施しシフトフィーリングを向上させている。
車体/足回り
車体は、細部を見直すことで、軽量化を図り、エンジンの軽量化と合わせて操縦性の向上を実現している。足回りは、フロントフォークアクスルオフセットを変更することで、軽快なハンドリングを実現。また、フロントフォークの、オイルシールバックアップリングをアルミ化し、リアホイールハブには高強度アルミダイキャスト材を採用。さらに新製法のアルミ押出しチェーンガイドプレートの採用など、バネ下部品の軽量化により、路面追従性を向上している。
CRF450R
エンジン
エアークリーナーボックス、エアーダクト、コネクティングチューブの形状を変更するなど、吸気エアフローを見直すことで、低・中速域でのドライバビリティーの向上を実現。これにより高速域を保持させながら中速域での出力特性およびレスポンスの向上を実現している。さらに、ピストンの加工精度を高め、ピストンへのオイル供給方法を見直すことで、オイル消費量の安定化も実現し、耐久性と信頼性を向上させている。また、1速のカウンターシャフト側にニードルローラーベアリングを追加し、シフトフォークとシフトフォークシャフトに特殊表面処理を施している。さらに、3速と5速ギアのドッグ形状を変更することで、シフトフィーリングの向上を実現している。
その他、クラッチリフターロッドの中空化や、クラッチケーブルレシーバーとウォーターパイプにアルミ材を採用するなど、軽量化も実現。ラジエーターをシングルコアからダブルコアへと変更することで、エンジン冷却性能の向上も図っている。
車体/足回り
アルミ製セミダブルクレードル・ツインチューブフレームは、軽快な操縦性の実現を目的として新設計。メインフレームはメインチューブ断面を縮小し、ダウンチューブの形状を変更。エンジンハンガーを一体成形とするなど、フレーム剛性の最適化と大幅な軽量化を図り、スリムな車体を実現している。これによりライディングの自由度を増加させ、旋回性や操縦性を大幅に向上させている。また、サスペンションは、リアのレシオ特性を見直し、フロントのバネレートを変更するなど、乗り心地と安定性を向上させている。その他、スイングアームのパイプ板厚を薄肉化し、クロスメンバーを大型化。さらにリアホイールハブに高強度アルミダイキャスト材を採用するなど、バネ下重量の低減による路面追従性の向上を実現している。
主要諸元
通称名 | CRF450R | CRF250R | ||
車名・型式 | ホンダ・PE05 | ホンダ・ME10 | ||
全長×全幅×全高(m) | 2.191×0.825×1.262 | 2.172×0.827×1.277 | ||
軸距(m) | 1.492 | 1.479 | ||
最低地上高(m) | 0.339 | 0.361 | ||
シート高(m) | 0.955 | 0.965 | ||
乾燥重量(kg) | 99.8 | 92.7 | ||
エンジン型式 | PE05E 水冷4ストローク・OHC 4バルブ単気筒 |
ME10E 水冷4ストローク・OHC 4バルブ単気筒 |
||
総排気量(cm3) | 449.4 | 249.4 | ||
内径×行程(mm) | 96.0×62.1 | 78.0×52.2 | ||
圧縮比 | 12.0 | 12.9 | ||
最高出力(kW[PS]/rpm) | 41.5[56.4]/9,000 | 31.4[42.9]/11,000 | ||
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) | 50.7[5.17]/6,500 | 29.1[2.97]/8,500 | ||
キャブレター型式 | FCR(メインボアФ40mm) | FCR(メインボアФ37mm) | ||
始動方式 | プライマリーキック式 | |||
点火方式 | 電子進角CDI式デジタル点火 | |||
燃料タンク容量(L) | 7.2 | 7.3 | ||
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |||
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |||
変速比 | 1 速 | 1.800 | 2.142 | |
2 速 | 1.470 | 1.750 | ||
3 速 | 1.235 | 1.450 | ||
4 速 | 1.050 | 1.227 | ||
5 速 | 0.909 | 1.041 | ||
減速比(1次/2次) | 2.739/3.692 | 3.166/3.923 | ||
キャスター角(度)/トレール量(mm) | 27°47´/109.4 | 27°50´/123 | ||
タイヤサイズ | 前 | 80/100-21 51M | ||
後 | 110/90-19 62M | 100/90-19 57M | ||
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク | ||
後 | 油圧式ディスク | |||
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立サス)クッションストローク 315mm | ||
後 | スイングアーム式(プロリンク) アクスルトラベル320mm |
スイングアーム式(プロリンク) アクスルトラベル313mm |
||
フレーム形式 | アルミツインチューブ | |||
車体色 | エクストリームレッド |
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