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2003年07月31日 ニュースリリース

4ストローク船外機「BF150/135」を新発売

 Hondaは、船外機としては世界初のDOHC VTEC(可変バルブタイミング)機構や可変管長吸気システムを採用した4ストローク船外機「BF150/BF135」を、9月30日より全国のHonda船外機取扱店より発売する。 

4ストローク船外機 「BF150」

4ストローク船外機 「BF150」

 「BF150/BF135」は、世界で最も厳しい米国カリフォルニア州大気資源局(CARB)の2008年排出ガス規制値を下回る高い環境性能を実現しながら高い動力性能と経済性、信頼性を両立している。 

 エンジンは、DOHC VTEC機構※1と可変管長吸気システムの採用により、高出力かつ、低回転から高回転まで広い回転域でフラットなトルク特性を実現している。また、船外機では世界初のLAFセンサー付き燃料噴射システム採用により、希薄燃焼を実現。同出力帯の従来機※2に比べ、燃費率を20%向上させた。

  • ※1BF150に採用
  • ※2BF130比。 Honda調べ

 Hondaは、今秋までに国内で販売されるBF2(2馬力)からBF225(225馬力)までの全モデル19機種をCARB2008年規制レベルに対応させる予定である。船外機全モデルをCARB2008年規制レベルに対応させるのはHondaが初めてとなる。クリーンな船外機のシンボルマークとして、全ての国内向け船外機に「ウルトラローエミッションラベル」(右下)を貼り、世界をリードする環境先進ラインアップをアピールしていく。

ウルトラローエミッションラベル

ウルトラローエミッションラベル

販売計画台数(年間・国内海外合計)

5000台
(国内=200台/海外=4800台)

メーカー希望小売価格(消費税含まず)

BF135A4 XN

1,490,000円

BF150A4 XN

1,590,000円

「BF150/135」の主な特長

燃費経済性

  • 船外機世界初のLAFセンサーを持つ燃料噴射システム(ホンダPGM-FI)採用により、リーンバーンを実現。従来機に比べ燃費を約20%向上。

高出力

  • 船外機世界初のDOHC VTECおよび可変管長吸気システムと、2系統独立制御3経路冷却システムの採用により、広回転域でトルクフルかつ高出力を実現。自社中・大型クラス最高のリッター当りの出力を実現。
  • BF150に採用

環境性能 <Honda e-SPEC製品>

  • 米国環境保護庁(EPA)2006年規制や国内自主規制値を大幅に下回ると同時に、世界で最も厳しい排出ガス規制である米国カリフォルニア州大気資源局(CARB)の2008年排出ガス規制値を下回る高い環境性能を実現。
  • リサイクル可能率95% (Honda独自の算出規準による)

軽量・コンパクト

  • 樹脂インテークマニホールド、樹脂アンダーカバー等の採用により軽量化を実現。
  • 従来機に比べ、10kgの軽量化を実現(Xシャフトタイプ)。

信頼性・耐久性

  • 故障や異常を事前に察知しエンジンを保護する油圧アラート、オーバーヒートアラート、オーバーレブリミッター、PGM-FI警告、ACG警告など多機能なアラート機能を装備。

メンテナンス性

  • 使用後、エンジン洗浄が簡単にできるフラッシュバルブジョイントを装備。
  • 二分割アンダーカバーにより、整備性を向上。
  • 着脱が容易なワンレバーロック機構付き軽量エンジンカバーを採用。

搭載性

  • チルトアップ時のオーバーハング長(前方張出し寸法)が短く、搭載性に優れたデザイン。従来機に比べより幅広い種類のボートとのマッチングが可能。

主要諸元

モデル BF135 BF150
全長×全幅×全高(mm) 845×580×1,665(L)
トランサム高さ(mm) L:508 XL:635
エンジン形式 4ストローク 直列4気筒
排気量(cm3 2,354
ボア×ストローク(mm) 87×99
圧縮比 9.6
カムバルブ機構 DOHC4バルブ DOHC4バルブVTEC
連続最大出力[kW(PS)/rpm] 99.3(135)/5,500 110.3(150)/6,000
最大トルク[N・m(kgf・m)] 196(20.0) 202(20.6)
アイドリング回転数(rpm) 750±50
燃料 自動車用無鉛ガソリン
潤滑方式 強制圧送式
冷却方式 水冷
点火方式 フルトランジスタ式バッテリー点火
始動方式 電動スターター
排気方式 水中排気(プロペラボス排気)
充電性能 12V-40A
最大出力時燃料消費率g/kWh 350 320
乾燥重量(kg:プロペラ装着時) 220(L)