Hondaは、中国 東風汽車公司との間で、新たな四輪車の現地生産事業を開始する。Hondaと東風汽車公司は、新たに合弁会社「東風本田汽車(武漢)有限公司」を、湖北省武漢市にある「武漢万通汽車有限公司」の出資構成および社名を変更して設立、その工場を改修した上でHondaのモデルの生産を行なう。立ち上がり当初の生産製品は、小型SUV「CR-V」を予定しており、量産開始は2004年前半、年間生産規模は3万台を計画している
新会社となる「東風本田汽車(武漢)有限公司」は、湖北省武漢市にある既存完成車工場「武漢万通汽車有限公司」の株式の50%をHondaが引き受ける形で設立された。今後は、既存工場(旧武漢万通汽車)に対する設備の改修、増強を行い、2004年前半の生産開始に備える。改修工事は、溶接および完成検査工程の新規導入のほか、組立、塗装工程における既存設備の改修などで、合計約4,400万ドルの新規投資を見込んでいる。また、生産立上げ時の要員については約600名を予定している。
Honda及び東風汽車の間には既に10年来の合弁歴史があり、合弁当初より、双方は「部品、エンジン、完成車」という三段階にて発展していくという基本的構想を打ち立て、1994年には広東省 恵州市にて「東風本田汽車零部件有限会社」を設立、四輪車の部品を生産し、1998年には広州自動車プロジェクトの一環として、双方は「東風本田発動機有限公司」を設立、アコード、オデッセイのエンジンを生産している。そして、部品・エンジンの合弁を経たうえで、「東風本田汽車(武漢)有限公司」にて完成車の事業をスタートさせる。
中国自動車市場は引き続き急速な成長が見込まれており、Hondaと東風汽車公司は、中国の自動車産業発展政策に従い、武漢での完成車生産を開始することで中国市場の需要拡大やニーズの多様化に応えていく。
東風本田汽車(武漢)有限公司
2003年7月
2,800万USドル(約34億円)
本田技研工業株式会社 50%
東風汽車公司 50%
湖北省 武漢市 経済技術開発区
約600名(生産開始時)
CR-V
3万台/年
2004年前半