Hondaは、NSX、インサイト、S2000などをフレキシブルに多品種少量生産する栃木製作所 高根沢工場の四輪生産を、2004年夏を目処に鈴鹿製作所に新少量生産ラインを敷設して移管し、エンジンから完成車までの少量生産車の一貫生産体制を構築する。
これら少量生産車用のエンジンは、現在は埼玉製作所や鈴鹿製作所などで塑型、加工し、ホンダエンジニアリング(株)で組み立てているが、今後は鈴鹿製作所内でエンジン-トランスミッションを生産し、車体までの一貫生産で効率化を図る。
移転後の高根沢の建屋には、海外も含めた各工場での新機種の立ち上げ業務を司る新機種センターと、(株)本田技術研究所 栃木研究所の一部を同居させ、試作、開発機能の充実を図っていく。
また、Hondaの100%子会社で、生産設備の開発・生産を行うホンダエンジニアリング(株)については、基本的に栃木技術センターで生産技術の研究を、埼玉県狭山市の本社で設備設計、製造を行っているが、2004年の夏から一年間を目処にすべての機能を栃木に集約し、生産設備の研究-開発-生産まで一貫体制を構築、効率化を図る。
狭山の現本社のスペースは、Hondaの埼玉製作所にて、新技術導入及び緑地の拡大や物流スペースとして活用する。