Hondaは、高性能な水冷・4ストローク250ccエンジンを軽量なアルミフレームに搭載し、トップライダーからビギナーまで、幅広いユーザーがモトクロスの魅力を楽しめる、モトクロス競技専用車「CRF250R」を11月27日(木)より発売する。
CRF250Rは、日本はもとより世界各地で開催されているモトクロスレースに使用する競技専用車であり、過酷なレースで鍛え、磨かれた技術を注ぎ込み開発したマシンである。昨年のMFJ全日本モトクロス選手権日本グランプリで、プロトタイプ車が世界に先駆けてデビューし、優勝を飾っている。今年はMFJ全日本モトクロス選手権にプロトタイプを4台投入し、高成績を挙げその運動性能の高さをいかんなく発揮している。
CRF250Rは、高性能な水冷4ストロークエンジン搭載CRF450Rの構造を基本に専用設計を施し、4ストロークエンジンの利点でもある、扱いやすさと高いトラクション性能はそのままに、軽量化と高回転での耐久性を高次元で両立させた高性能エンジンを搭載。フレームは、アルミ製セミダブルクレードル・ツインチューブフレームを新たに開発。軽量化と剛性バランスの最適化で軽快感のある走行性能を実現している。
カラーリングはエクストリームレッド1色の設定。
販売計画台数(国内・年間)
300台
メーカー希望小売価格
589,000円
(地域希望小売価格:沖縄および一部地域を除く。)(参考価格。消費税を含まず。)
- ※CRF250Rは、公道および一般交通の用に供する場所では走行できません。
また、登録してナンバープレートを取得する事はできません。
CRF250Rの主な特長
軽量でコンパクトな4ストロークエンジンを搭載
エンジンは、CRF450Rの構造を基本に専用設計を施し、軽量かつコンパクトな249.4cm3・4ストローク4バルブ単気筒エンジンを新開発。重量はわずか23.9kgで、強力なパワーと豊潤なトルク性能により、力強い走りを実現している。スロットルポジションセンサー(TPS)の採用により最適な点火時期を計算し、全回転域でのリニアなスロットルレスポンスを実現。また、始動をスムーズに促すオートデコンプレッションシステムに、軽量コンパクトなピン回転式を採用することで、どのギアからでも軽い踏力で素早い始動を実現している。
軽量で剛性に優れたアルミ製セミダブルクレードル・ツインチューブフレームを新設計
フレームは、より軽快感のある走りを目指し、新設計のアルミ製セミダブルクレードル・ツインチューブフレームを開発。このフレームは、コンパクトな2ストロークCRシリーズと同一サイズに4ストロークエンジンに最適な、重心位置と各部パイプサイズに変更を実施。加えてメインパイプとダウンチューブは断面を小さく、テーパー形状を採用している。これにより、最適なフレーム剛性と限界性の維持を実現し、振動の低減とコーナーリング性能の向上を達成している。
徹底した軽量化を図った足回り
フロントサスペンションは、アルミロッドや軽量スプリングを使用した、分離加圧倒立ダンパー内蔵のФ47mmフロントフォークを採用。また、今までワークスマシンに採用していたスライドパイプの内面機械ホーニングを施し、大幅にフリクションを低減している。リアのプロリンク式サスペンションは、スイングアームやチェーンガイドなどバネ下の軽量化を図るとともに、ダンパーのダンピング特性の最適化で、優れた路面追従性を発揮している。
ブレーキの軽量化で素早いハンドリングに貢献
ブレーキは、前後輪ともにФ240mmの大型ディスクを採用。フロントディスクはアルマイト処理を施し、アルミ製のコンパクトな2ピストンキャリパーを採用。バネ下重量を軽減し、コーナーリング時の素早いハンドリングに貢献している。後輪には小型シングルピストンキャリパーとリザーバータンクが一体式のマスターシリンダーを採用し、メンテナンス性を向上するとともに、軽量化を実現している。
優れた戦闘力をアピールするアグレッシブなスタイリング
スタイリングは、優れた戦闘力をアピールする、アグレッシブなスタイリングとしている。全体フォルムは、ライダーのスムーズな動きに追従する滑らかな流線型で構成。すべての外装カバーは容易に取り外せる設計とし、メンテナンス性の向上に寄与している。カラーリングは、HRCワークスマシンのイメージを踏襲。ブラックのHondaウイングマークと鮮やかなレッドのフェンダー、シュラウド、サイドパネルが、精悍でスパルタンな印象を与えている。さらにシュラウドに描かれた鮮やかなシルバーの「CRF」のロゴが、強烈にその存在をアピールしている。
その他の特長
- ・レンサル社製のアルミハンドルとバーパッドを採用し、低振動化と軽量化を実現している。
- ・サイドカバーには大型の吸気ダクトを設置。中高速域での円滑な吸気を実現し、レスポンスの向上に貢献している。
- ・調整式クラッチレバーやクイッククラッチアジャスターを装備することにより、クラッチレバーのポジションとケーブルの遊びの調整を容易にしている。
- ・チェーンガイドは、チェーンジョイントを外さずに交換できる形状とし、メンテナンス性を向上している。
主要諸元
通称名 | CRF250R | |
車名・型式 | ホンダ・ME10 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.172×0.824×1.263 | |
軸距(m) | 1.479 | |
最低地上高(m) | 0.349 | |
シート高(m) | 0.957 | |
乾燥重量(kg) | 93.5 | |
乗車定員(人) | 1 | |
エンジン種類 | 水冷・4ストローク・OHC・4バルブ・単気筒 | |
総排気量(cm3) | 249.4 | |
内径×行程(mm) | 78.0×52.2 | |
圧縮比 | 12.9 | |
最高出力 (kW[PS]/rpm) |
31.0[42.4]/11,000 | |
最大トルク (N・m[kg・m]/rpm) |
28.5[2.91]/9,000 | |
キャブレター型式 | FCR(メインボアФ37mm) | |
始動方式 | プライマリーキック式 | |
点火方式 | 電子進角CDI式デジタル点火 | |
燃料タンク容量(L) | 7.3 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1 速 | 2.142 |
2 速 | 1.750 | |
3 速 | 1.450 | |
4 速 | 1.227 | |
5 速 | 1.041 | |
減速比(1次/2次) | 3.166/3.923 | |
キャスター角(度) | 27°44´ | |
トレール量(mm) | 111.6 | |
タイヤサイズ | 前 | 80/100-21 51M |
後 | 100/90-19 57M | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立サス)クッションストローク 315mm |
後 | スイングアーム式(プロリンク)アクスルトラベル 312mm | |
フレーム形式 | アルミツインチューブ |
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