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2003年06月27日 ニュースリリース

スーパースポーツバイク「CBR600RR」を新発売

 Hondaは、MotoGP参戦マシン「RC211V」※1の先進技術を取り入れ、新開発の600ccエンジンを搭載したスーパースポーツバイク「CBR600RR」を7月4日(金)より発売する。 

CBR600RR

CBR600RR

CBR600RRは、“Innovative Wonder”(イノベーティブワンダー)をコンセプトに、可能な限りの軽量化とマスの集中をめざし、レース専用マシン「RC211V」で培った先進技術とスタイリングを随所に取り入れ開発した。
 エンジンは、新開発で軽量・コンパクトな水冷・DOHC・直列4気筒を搭載。また新開発のPGM-DSFI※2(電子制御燃料噴射装置)の採用により、低回転域から高回転域まで高効率燃焼を実現している。
 フレームは、世界初の新鋳造方案による中空構造アルミダイキャスト・フレームを採用し、高剛性とコンパクト化を実現。また「RC211V」の先進技術であるユニットプロリンク・サスペンションを市販車として初めて採用し、安定した高い旋回性を実現している。
 スタイリングは、薄型二灯ラインビームヘッドライトの採用で実現したスマートなフロントカウルや、リアカウル内側に配したセンターアップ・エキゾーストシステムなど「RC211V」イメージを踏襲。 
 また、盗難抑止に効果的なH・I・S・S※3やコンパクトで多機能な液晶デジタルメーターなど充実した装備としている。 
 カラーリングは、スピード感溢れる鮮やかなイタリアンレッドとした。

  • ※1二輪レースの世界最高峰であるMotoGP世界選手権に、Hondaが2002年より投入した排気量990cc・V型5気筒エンジン搭載の競技専用マシン。2002年MotoGPシリーズのチャンピオンを獲得。
  • ※2Programmed Dual Sequential Fuel Injection System
  • ※3Honda Ignition Security System

販売計画台数(国内・年間)

800台

メーカー希望小売価格

890,000円

 

(地域希望小売価格の一例:沖縄は10,000円高、その他一部地域を除く。)(参考価格。消費税を含まず。)

 

CBR600RRの主な特長

新開発のPGM-DSFI(電子制御燃料噴射装置)を採用した軽量でコンパクトなエンジン

CBR600F4iのエンジンサイズやレイアウト、素材などを徹底的に見なおし、新たに開発した軽量・コンパクトなエンジンを搭載。卓越したパワーフィールの実現とともにマスの集中化が可能となり、運動性能が飛躍的に向上した。また、新開発のPGM-DSFI(電子制御燃料噴射装置)の採用により、5,500rpm以上の高回転域でスロットルが大きく開けられた場合のみ、ロアインジェクターに加えアッパーインジェクターも作動。混合気の充填効率および、燃焼効率が向上し、走行性能を高めている。

コンパクト化とマスの集中化を図ったフレームと燃料タンク

有機的な構造形状を自由に創ることが可能な、世界初の新鋳造方案による中空構造アルミダイキャスト・フレームの採用により、高剛性と軽量化を実現。また、燃料の増減で重量配分が大きく変化する燃料タンクは、マスの中心に近いシート下に収納。これにより走行時に燃料の増減で生じる重量配分変化が減少し、安定した走行を可能としている。
シートポジションは、ライダーをステアリングヘッドに接近させ、体重がマス中心の真上近くにかかるように設定することで、運動性能を向上させている。

「RC211V」で実証されたユニットプロリンク・サスペンション採用

「RC211V」の足回りで特徴的な先進技術「ユニットプロリンク・サスペンション」を、市販車として初めて採用。ショックユニットがメインフレームにマウントされない画期的な構造により、サスペンションから伝わるメインフレームへの衝撃を減少。またフレーム側にリア・サスペンションを支持する構造体が不要となり、旋廻性能を最適化させる剛性設定を可能にした。この結果、さまざまな路面状況で旋廻性向上と、旋回時の安定性向上に大きく貢献している。

機能性を重視した「RC211V」イメージのスタイリング

空気抵抗の減少を目的として、フロントカウルに新開発の薄型二灯マルチリフレクター方式ラインビームヘッドライトを採用。これにより「RC211V」同様のコンパクトなフロントビューを実現している。 またリアカウル内側に配したセンターアップ・エキゾーストシステムは、フレームの中心に重心を設定することで、安定した走行性能を実現するとともに力強いリアビューを実現している。

使い勝手に配慮した充実した装備とオプション設定

  • 速度などを表示する液晶メーターとアナログ式回転計を一体化したコンビネーションメーターは、視認性に優れた「RC211V」と同デザインのレーシングタイプを採用。
  • 純正キー以外でのエンジン始動を不可能とするとともに、24時間インジケーターランプを点滅させることで盗難抑止に効果的な、H・I・S・Sを標準装備。
  • (株)セコムの位置情報提供サービス「ココセコム」のユニットや車載型充電器を搭載可能。
  • 振動を感知して鋭い警告音を発するリモコンイモビアラーム機能をオプション設定。
  • ピリオンシート下のユーティリティスペースに収納可能な専用U字ロックをオプション設定。

主要諸元

通称名 CBR600RR
車名・型式 ホンダ・BC-PC37
全長×全幅×全高(m) 2.010×0.695×1.115
軸距(m) 1.395
最低地上高(m) 0.130
シート高(m) 0.820
車両重量(kg) 199
乾燥重量(kg) 171
乗車定員(人) 2
燃料消費率(km/L) 29.0(60km/h定地走行テスト値)
最小回転半径(m) 3.2
エンジン型式・種類 PC37E・水冷4ストローク DOHC4気筒
総排気量(cm3 599
内径×行程(mm) 67.0×42.5
圧縮比 12.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 51[69]/11,500
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) 51[5.2]/7,500
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射式(PGM-DSFI)
始動方式 セルフ式
点火装置形式 フルトランジスタ式 バッテリー点火
潤滑方式 圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L) 18
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1 速 2.666
2 速 1.937
3 速 1.611
4 速 1.409
5 速 1.260
6 速 1.166
減速比(1次/2次) 2.111/2.562
キャスター角(度)/トレール量(mm) 24°00´/95
タイヤサイズ 120/70ZR17 M/C(58W)
180/55ZR17 M/C(73W)
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク
油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 ダイヤモンド

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