Hondaは、手持ち作業機(ハンドヘルド作業機)の動力源として最適な世界最軽量※(2.78kg)の360°自在傾斜4ストロークエンジン「GX25」(排気量25cc)を新開発、6月27日より全国のHonda汎用製品取扱店から発売する。また、Hondaより各種作業機器メーカーへのOEM販売も開始する。
※2002年4月現在
「GX25」は、手持ち作業に最適なエンジンとして、「世界最軽量」「360°自在傾斜」「圧倒的な環境性能」をコンセプトに開発された。
世界最小※の油中タイミングベルトOHC構造の採用により、オイル室と動弁系室を合体し、エンジンの大幅な軽量化とコンパクト化を実現。また、Honda独自のロータリー・スリンガー・ポンピング潤滑システムの採用により、エンジン傾斜時の影響を受けないオイル潤滑を成立させ、360°あらゆる角度において連続運転、もしくは保管が可能となっている。
※2002年4月現在
また、世界でもっとも厳しい米国環境保護庁(Environmental Protection Agency:EPA)Phase2規制に、クラス※最高水準で適合する高い環境性能を有しながら、パワーウェイトレシオは0.29kW/kgと、ハンドヘルド4ストロークエンジンでトップクラスを実現。低振動、低騒音などとあわせトータル性能のバランスが高く、作業が効率的に楽に行なえるエンジンとなっている。
※EPA:ClassI-A(排気量 65cc未満)及び、ClassIV(排気量20cc以上~50cc未満)
販売計画台数(全世界・年間)
155,000台
メーカー希望小売価格(消費税含まず)
30,000円
GX25の主な特長
360°自在傾斜
- ・エンジン傾斜時の影響を受けないオイル潤滑を成立させるホンダ独自のロータリー・スリンガー・ポンピング潤滑システムを採用、全傾斜角度にて連続運転や保管が可能。
世界最軽量4ストロークエンジン
- ・世界最小油中タイミングベルトOHC構造の採用により、オイル室と動弁系室を一体化。大幅なコンパクト化と軽量化を達成。2ストロークエンジンと遜色ない重量を4ストロークエンジンで実現。
- ・パワーウェイトレシオは0.29kW/kg、ハンドヘルド4ストロークエンジンでトップクラスを実現。
スムーズな始動と優れた加速性
- ・メカニカルデコンプの採用により、スターターロープの引き荷重が約7kgf(Honda社内テスト値)とクラストップの軽さを実現。力の弱い方でも楽に始動が可能。
- ・新開発のキャブレターに加速ポンプを採用し、始動直後から2ストローク並みの軽快な加速を実現。
高い環境性能
- ・世界で最も厳しい排出ガス規制である米国環境保護庁(EPA)Phase2規制値とカリフォルニア大気資源局(CARB)TierII規制値に対し、クラストップ※水準で適合するHonda e-SPECエンジン。
※EPA:Class1-A、CARB:65cc以下 - ・クラストップの低燃費、低オイル消費を実現
- ・油中タイミングベルトの採用によりメカニカルノイズを減少。
- ・ピストン等の軽量化により、発生振動を低減。手持ち作業でも疲れにくいエンジンを実現。
メンテナンス
- ・ボルト一本をはずすだけでカバーが外せる構造を採用。エアクリーナーカバーも片手で簡単に着脱が可能。
デザイン
- ・作業中に枝などにひっかかりにくいようにフルカバー構造を採用。
- ・作業・取り回し性を考え、作業者のひじにひっかかりにくい形状、低重心のデザインを採用
新ブランドアイデンティティカラーを採用
- ・汎用製品のブランドアイデンティティーとして、新色の「パワーレッド」を採用。この「GX25」への採用を機に今後、汎用エンジンへの採用を順次進める。
主要諸元
名称 | GX25 |
形式 | 空冷4ストローク単気筒OHC【e-SPEC】 |
総排気量(cm3) | 25 |
全長×全幅×全高(mm) | 192×221×230 |
装備重量(kg) | 3.25 |
乾燥重量(kg) | 2.78 |
シリンダー数/内径×行程(mm) | 1/35×26 |
最大出力/回転速度[kW(PS)/rpm] | 0.81(1.1)/7,000 |
最大トルク[N・m(kg・m)/rpm] | 1.25(0.13)/5,000 |
回転方向 | 左(出力軸側より見て) |
使用燃料 | 自動車用無鉛ガソリン |
燃料タンク容量(L) | 0.55 |
燃料消費率[g/kW・h(g/PS・h)] | 340(250) |
潤滑油量(L) | 0.08 |
気化器 | ダイヤフラム式(オーバーフローリターン) |
点火方式 | トランジスタ式マグネト |
点火プラグ | NGK CM5H/CMR5H |
始動方式 | リコイル式 |