Hondaは、年内に日本で販売する予定の燃料電池車「FCX」のプロトタイプを発表した。
「FCX」は、容量156.6Lの350気圧高圧水素タンクの採用により、航続距離は355kmを実現。中高速出力特性を向上したモーターと、蓄電システムとしてHonda独自開発の高性能ウルトラキャパシタを組み合わせることにより、力強くスムースな発進加速性能を実現した。衝突安全性能を確保しながら2001年9月に発表した燃料電池実験車「FCX-V4」より、全長を40mm短くするとともに、フロント・リアバンパーのデザインを変更した。また、エネルギーマネジメント状況、走行可能距離や車両の情報をわかりやすく表示する、新開発3眼メーターを採用している。
「FCX」プロトタイプは、10月15日に国土交通大臣より公道走行認可を取得し、年内の販売開始前に実際の使用条件における走行確認と最終調整を行う。
Hondaは、既に米国ロスアンゼルス市と「FCX」5台のリース販売に基本合意しており、日本でも年内に「FCX」の販売を開始する。販売地域は当初首都圏地域に限定しリース販売とするが、販売先、リース料や条件等については今後決定する。
FCX プロトタイプ 主要諸元
乗車定員 | 4名 | |
最高速度 | 150km/h | |
モーター | 最高出力 | 60kW(82PS) |
最大駆動トルク | 272N・m | |
種類 | 交流同期電動機(ホンダ製) | |
燃料電池スタック | 形式 | PEFC(固体高分子膜型)(バラード社製) |
出力 | 78kW | |
燃料 | 種類 | 圧縮水素ガス |
貯蔵方式 | 高圧水素タンク(350気圧) | |
容量 | 156.6L | |
寸法(全長×全幅×全高mm) | 4165×1760×1645 | |
エネルギー貯蔵 | ウルトラキャパシタ(ホンダ製) | |
航続距離 | 355km |