Hondaは6軸のモーションベース*1(動揺装置)により、加減速、ブレーキング、コーナリング時の車の動きを再現することで実車に近い運転感覚を体感しながら安全運転を学べる四輪ドライビングシミュレーター(模擬運転装置)を6月18日より発売する。
Hondaは「人間尊重」という基本理念のもとに安全を重要課題の一つとして位置付け、製品はもちろん安全教育の普及・啓発にも積極的に取り組んできた。
この四輪ドライビングシミュレーターはHondaの安全運転教育用シミュレーター製品としては1996年の二輪ライディングシミュレーターに次ぐもので、路上で遭遇し易い危険パターンを模擬体験することで、ドライバーの危険に対する予知予測能力や安全運転に対する意識を効果的に高めることを狙いにしている。
用途として、自動車教習所での初心運転者教育用や企業などにおける免許を取得したドライバーの安全運転教育用を想定している。
四輪ドライビングシミュレーターの主な特長
- 1)初心運転者教育用としては初めて6軸のモーションベースや振動機能付のシートを採用することにより、運転時の加速感、減速感、コーナリング感を模擬体験でき、臨場感のある乗車感覚を実現した。
- 2)シネマスコープ方式の投影装置により、高品位でワイドな視界を確保すると同時に建物や背景をより実物に近づける映像処理を施したことで画面の現実感を高めた。
- 3)1台でオートマチック車はもちろんマニュアル車の教育にも対応できるよう双方のシフトレバーとペダル部を装備。マニュアル車のクラッチペダルは電動で出し入れが可能な構造とした。
- 4)6軸のモーションベースを採用しながら低い全高を達成したコンパクトな本体。
販売計画台数(国内)
3年間で300台
本体価格
980万円(本体のみ)
*輸送・据付費、消費税は別費用
オプションソフト価格
- ・危険予測体験編
125万円 - ・高速道路体験編
125万円 - ・車両特性体験編
80万円 - ・地域特性体験編
150万円
※価格はすべてメーカー希望小売価格です。
発売開始日
6月18日
販売保守
本田技研工業(株)安全運転普及本部教育機器課
*16軸のモーションベース・・・6本のシリンダーでコックピットを支え、シリンダーを電動モーターで伸縮させることによりコックピットの位置と傾きを自在に(6自由度)変化させることのできる装置
※製品に関するお問い合わせは安全運転普及本部教育機器課までお願いします。
(電話:042-955-5831)
以上