Hondaは、軽量でコンパクトなフレームに、低・中速域から高速域までスムーズで力強い特性を持つ、水冷・4ストローク・DOHC・直列・4気筒・900ccエンジンを搭載した、大型ネイキッドロードスポーツバイク「CB900ホーネット」を10月4日(木)より発売する。
このCB900ホーネットは、1996年に発売を開始した「ホーネット250」、1998年に発売を開始した「ホーネット600」に続く、ネイキッドロードスポーツ「ホーネットシリーズ」の第3弾モデル。スポーツマインドあふれるユーザーに、非日常的なツーリング等の楽しさのみならず、実用的な都市部での走行にも楽しさを提供する機能美にあふれたモデルである。
エンジンは欧州で1998年に発売したCBR900RRに搭載し好評を得た、水冷・4ストローク・DOHC・直列・4気筒・900ccエンジンを基本としながらも、CVキャブレターをPGM-FI(電子制御燃料噴射装置)に変更するなど、市街地走行から高速道路を使用したツーリングまで、幅広い用途で扱いやすい出力特性としている。
車体は、軽量でコンパクトなホーネット600のフレームを基本とし、フレーム板厚等を見直すことで、総合的なパフォーマンス向上への対応を実現している。
スタイリングは燃料タンクからリアフェンダーまでを、グラマラスな曲面で構成。車体後方に高く引き上げられたマフラーや極太のリアタイヤなどにより、存在感のある精悍なスタイリングとしている。車体色は、精悍さを強調するフォースシルバーメタリックと、躍動的なイタリアンレッドの2色を設定している。
販売計画台数(国内・年間)
1,500台
メーカー希望小売価格
820,000円
地域希望小売価格の一例:北海道は30,000円高、沖縄は10,000円高、その他一部地域を除く。
(参考価格。消費税を含まず。)
CB900ホーネットの主な特徴
幅広い速度域でのレスポンスを優先させたエンジンを搭載
エンジンは、1998年に発売したCBR900RRに搭載した水冷・4ストローク・DOHC・直列・4気筒・900ccを基本としている。究極のパフォーマンスを求めたCBR900RRに対し、加速感と低中速域のパフォーマンスを重視したネイキッドスポーツらしいチューニングを実施。幅広い速度域でレスポンスの高さを優先させ、毎日楽しむのに相応しいエンジン特性を実現している。
軽量でシンプルなダイヤモンドフレームに大型矩形断面鋼管のモノバックボーン採用
フレームは、ホーネット600と同じダイヤモンドフレームに大型矩形断面鋼管のモノバックボーンを採用。排気量を900ccへアップしたことによる総合的なパフォーマンス向上に対応するため、板厚等の見直しを実施している。またステアリングヘッドに補強を加えるとともに、ステアリングヘッドから延びた矩形断面のダウンチューブがエンジンマウント部でインターミディエートクロスパイプと連結。フレームとエンジンをしっかり固定することで、卓越したコーナリング感覚を得ることができる。
先進のデジタル制御PGM-FI(電子制御燃料噴射装置)の採用で俊敏なレスポンスを実現
燃料噴射装置は、1998年型のCBR900RRで採用したCVキャブレターから、ECU(電子制御ユニット)とデジタル電子点火機構をコンパクトに一体化したPGM-FIへ変更。精密な燃料噴射量の制御によって、俊敏なレスポンスと滑らかな出力特性を実現している。
排出ガスの削減を目指した排気システムを採用
排気システムは、二次空気導入装置(エアインジェクションシステム)を採用。PGM-FIによる精密な燃料噴射の制御とあいまって、燃え残りガスの燃焼を促進させることで排出ガスを浄化し、国内排出ガス規制に対応している。
様々な走行条件に対応する足回りの設定
フロントサスペンションには、φ43mmカートリッジタイプの正立フォークを採用。軽量でありながら高い剛性を発揮し、優れたハンドリング感覚を実現している。
リアに採用したモノショックサスペンションは、卓越した剛性とコントロール性を高度にバランスさせている。またリアダンパーにリザーバー別体式を採用するとともに、スプリングのプリロードを7段階調整式とし、様々な走行条件に対応する特性を備えている。
盗難抑止に効果的な装備
盗難抑止システムとして、H・I・S・S(Honda イグニション セキュリティ システム)を採用。純正キー以外でのエンジン始動を不可能にするとともに、ボタン操作により24時間インジケーターランプを点滅させることで、盗難抑止効果を向上している。
主要諸元
通称名 | CB900ホーネット | |
車名・型式 | ホンダ・BC-SC48 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.125×0.750×1.085 | |
軸距(m) | 1.455 | |
最低地上高(m) | 0.145 | |
シート高(m) | 0.795 | |
車両重量(kg) | 218 | |
乾燥重量(kg) | 194 | |
乗車定員(人) | 2 | |
最小回転半径(m) | 2.8 | |
エンジン型式 | SC48E(水冷・4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒) | |
総排気量(cm3) | 918 | |
内径×行程(mm) | 71.0×58.0 | |
圧縮比 | 10.8 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 65[88]/9,000 | |
最大トルク(N・m/rpm) | 84/5,500 | |
燃料消費率(km/L) | 27.0(60km/h定地走行テスト値) | |
キャブレター型式 | PGM-FI(電子制御燃料噴射式) | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フル・トランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | 4.4 | |
燃料タンク容量(L) | 19 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイル・スプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1 速 | 2.769 |
2 速 | 2.000 | |
3 速 | 1.600 | |
4 速 | 1.368 | |
5 速 | 1.227 | |
6 速 | 1.130 | |
減速比(1次/2次) | 1.520/2.500 | |
キャスター(度)/トレール(mm) | 25°00´/98 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17(58W) 120/70ZR17M/C(58W) |
後 | 180/55ZR17(73W) 180/55ZR17M/C(73W) | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド式 |