Hondaは、空力性能に優れたエアロダイナミクスボディに、力強い出力特性のエンジンを搭載した大型スポーツバイク「CBR1100XX」を3月28日より発売する。
このCBR1100XXは、1997年欧州にて発売され、幅広いライダーに好評を得ているモデルである。今回、国内仕様として専用のマルチグラデーションスクリーンの採用など装備を充実させている。
CBR1100XXは『世界最高峰のスーパースポーツ』をキーワードに、Hondaの先進技術を結集し開発したモデルである。軽量・コンパクトな水冷4ストローク・DOHC・直列4気筒1,137ccエンジンは、先進のデュアルバランサー、新開発PGM-FI(電子制御燃料噴射装置)とダイレクト・エア・インダクション機構の採用などで、あらゆる回転域においてスムーズで力強い出力特性を実現している。また新開発ノックセンサーの採用で、エンジンの出力特性の最適化とスロットルレスポンスの向上を図っている。
スタイリングは空力特性に優れたボディカウルと、新開発のハイスクリーンの採用によって、高い走行性能と快適性を高めている。
ブレーキシステムには、二系統前後輪連動(デュアル・コンバインド)ブレーキシステムを採用することで、安定した制動力を発揮している。またHonda独自の盗難抑止システム「H・I・S・S」の採用によって盗難抑止に優れた効果を発揮するものとなっている。
車体色は、精悍なダークネス・ブラック・メタリックとアキュレイト・シルバー・メタリックの2色を設定している。
販売計画台数 (国内・年間)
2,500台
メーカー希望小売価格
1,100,000円
(地域希望小売価格の一例:北海道は30,000円高、沖縄は10,000円高、その他一部地域を除く。)
(参考価格。消費税を含まず。)
CBR1100XXの主な特徴
軽量・コンパクトで力強いエンジンを搭載
エンジンは、水冷4ストロークDOHC直列4気筒1,137ccを搭載。デュアル・シャフトバランサーの採用で、全回転域でのスムーズな出力特性を実現している。また3Dマップタイプのデジタル・エレクトロニック・イグニションシステムが、全回転領域での俊敏なレスポンスを実現している
吸気効率を最大限まで高める各種技術を採用
吸気系には、フロントスクリーン部から積極的に外気を取り入れるダイレクト・エア・インダクション・システムを採用。吸気能力を最大限まで高めるとともに、エアダクトの大容量エアー・キャビティの採用で、エアクリーナーへの空気供給を安定させ、急激な加速に対しても滑らかな出力を実現している。
最新のPGM-FI(電子制御燃料噴射装置)の採用で俊敏なレスポンスを実現
燃料噴射装置は、ECU(電子制御ユニット)とデジタル電子点火機構をコンパクトに一体化したPGM-FIを採用。精密な燃料噴射量の制御によって、俊敏なレスポンスと滑らかな出力特性を実現している。
排出ガスの削減を目指した排気システムを採用
排気システムは、二次空気導入装置(エアインジェクションシステム)を採用。PGM-FIによる精密な燃料噴射の制御とあいまって、燃え残りガスの燃焼を促進させることで排出ガスを浄化し、国内排出ガス規制に対応している。
信頼性の高い制動力を実現したデュアル・コンバインド・ブレーキ・システムの採用
ブレーキシステムは、デュアル・コンバインド・ブレーキ・システムを採用。前輪ブレーキと後輪ブレーキそれぞれに連動機構を採用。安心感のある制動システムとなっている。
盗難抑止に効果的な装備
盗難抑止システムとして、H・I・S・S(Honda イグニション セキュリティ システム)を採用。純正キー以外でのエンジン始動を不可能にするとともに、ボタン操作により24時間インジケーターランプを点滅させることで、盗難抑止効果を向上している。
また、セコム(株)と連携し展開する車両の位置検索サービスシステム「ココセコム」に対応し、ユニットや車載型充電器を取り付けるスペースを確保し、「ココセコムHonda推奨車種」としている。
その他の充実した装備
- ・2基の大型デジタルLCDを配したインストルメントパネル
- ・高い視認性を持つバックミラー一体式の新型マルチリフレクター・フロントウインカーランプ
- ・被視認性に優れたデュアル・マルチリフレクターテールランプ
- ・充電された電力をより長時間保持可能なメンテナンスフリーのウエットタイプ・バッテリー
- ・高級感のある専用ステンレス製4-2-1-2排気システム
- ・着火性能に優れたイリジウム・スパークプラグを採用
国内仕様専用装備
ハザードランプスイッチ、ゴールドチェーン、クロームメッキグリップエンド、
マルチグラデーションウインドスクリーン、マグゴールド塗装のブレーキキャリパー
主要諸元
通称名 | CBR1100XX | |
車名・型式 | ホンダ・BC-SC35 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.160×0.720×1.200 | |
軸距(m) | 1.490 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.810 | |
車両重量(kg) | 256 | |
乾燥重量(kg) | 225 | |
乗車定員(人) | 2 | |
最小回転半径(m) | 3.4 | |
エンジン型式 | SC42E(水冷・4ストロークDOHC・直列4気筒) | |
総排気量(cm3) | 1,137 | |
内径×行程(mm) | 79.0×58.0 | |
圧縮比 | 11.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 74[100]/8,500 | |
最大トルク(N・m/rpm) | 98/6,500 | |
燃料消費率(km/L) | 21.0(60km/h定地走行テスト値) | |
燃料供給装置形式 | PGM-FI(電子制御燃料噴射装置) | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火装置形式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
燃料タンク容量(L) | 24 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1 速 | 2.769 |
2 速 | 2.000 | |
3 速 | 1.578 | |
4 速 | 1.333 | |
5 速 | 1.166 | |
6 速 | 1.041 | |
減速比(1次/2次) | 1.571/2.588 | |
キャスター(度)/トレール(mm) | 25°00´/99 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70 ZR17 (58W) |
後 | 180/55 ZR17 (73W) | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | バックボーン |