ご参考
本田技研工業(株)は、代替エネルギーとして有望な圧縮天然ガスを燃料とし、 排出ガス中の有害物質を極めてゼロに近いレベルまで低減するとともに、さらにCO 2も約20%削減できる天然ガス自動車(NGV・・・Natural Gas Vehicle)「シビックGX」を一部改良し、1999年2月15日より全国のホンダプリモ店で発売する。
今回のシビックGXは一部外観と内装デザインを改良した上で、さらなる普及拡大を目指し、天然ガスのみを燃料とする自動車として国内初の型式指定を取得した。
天然ガスは都市ガスに代表されるように身近なエネルギーであり、ガソリンよりも埋蔵量が豊富な上、もとより排出ガスがクリーンという性格を持つなど、クルマとしての大変有望な代替エネルギーである。ホンダはこの天然ガス自動車「シビックGX」を昨年6月より販売し、ガス会社、地方自治体及び民間企業等の法人需要を中心に8ヶ月間で87台を販売。また発売以来、各方面の環境関連の賞を受賞している。
1999年1月 資源エネルギー庁長官賞
(平成10年度 21世紀型新エネルギー機器等表彰)
1998年6月 第25回環境賞優良賞
(環境調査センター&日刊工業新聞社主催、「超低公害天然ガス自動車エンジンの開発において」)
1998年6月 環境庁長官より表彰
(98年環境週間における「地球環境・温暖化防止対策への貢献」として)
主な変更点
- ・フロントマスク及びリアエンドのデザイン、ホイールデザインの変更。
- ・センターパネルのデザイン、エアコン操作部を扱いやすいダイヤルスイッチに変更。
- ・型式指定を取得。
販売計画台数(国内・年間)
200台
希望小売価格
(消費税含まず。単位千円)
東京 | 名古屋 | 大阪 | 福岡 | 仙台 | 札幌 | |
シビックGX | 2,000 | 2,008 | 2,014 | 2,027 | 2,016 | 2,041 |
シビックGXの主な特長
- ○排出ガス中のCO、HC、NOxを限りなくゼロレベルまで低減した極超低公害自動車。さらに、CO 2もガソリン比で約20%低減。
- ○115馬力の力強い走りを生む天然ガス自動車専用1.6リッター VTEC-Eエンジン。
- ○軽量で大容量のオールコンポジット燃料タンクを採用。1充填で走行距離約340kmを実現。(10・15モード走行時)
- ○十分なクラシャブルゾーンを確保する燃料タンク位置の設定と、高剛性ボディの採用により高い安全性を実現。
- ○市販される天然ガス自動車としては世界初のガソリン自動車と同一工場ライン(米国 ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチュアリング イーストリバティ工場)での一貫生産による高い品質と信頼性。
シビックGXの排出ガス達成値と国内排出ガス規制値との比較
CO | HC | NOx |
|
シビックGX諸元値 | 0.01 | 0.01 | 0.02 |
国内自動車排出ガス平均規制値 ※ | 2.10 | 0.25 | 0.25 |
削減率 | 約99.6% | 約96% | 約92% |
※10.15モード(単位=g/km)