本田技研工業(株)は、二輪車の機動性と三輪車ならではの積載性の良さを兼ね備えた三輪ビジネスバイク「ジャイロ キャノピー」の細部を熟成し、国内の排出ガス規制に適合させ10月20日より発売する。
ジャイロ キャノピー
このジャイロキャノピーは、'90年12月に発売以来、高い機動性や駐車時の省スペース性の良さに加え、雨天走行時に効果的なワイパー付ウインド・スクリーンとルーフを採用することで、都市部における宅配・巡回サービス業など幅広い用途で愛用されている。
今回、点火方式をアナログ式からデジタル式のCDIに変更し、よりきめ細かい点火制御を可能とすることで、幅広い使い勝手に対応する出力特性を実現している。
排出ガス浄化システムは、キャブレターの最適化を図るとともに、排気管内で未燃焼ガスを再燃焼させる二次空気導入装置(エアインジェクションシステム)と、マフラー内に酸化触媒を採用している。
タイプは、大容量(62L※)のキー付トランク装備の<ワゴンタイプ>と、より幅広い用途に対応するフラットな荷台形状の<デッキタイプ>の2タイプを設定している。
- ※VDA方式によるホンダ測定値。
販売計画台数(国内・年間)
2タイプ合計
4,500台
メーカー希望小売価格
ワゴンタイプ
424,000円
デッキタイプ
409,000円
(地域希望小売価格の一例:北海道は8,000円高、沖縄は5,000円高。その他一部地域を除く。)
(参考価格。消費税を含まず。)
主要諸元
< >内はデッキタイプ
| 通称名 | ジャイロ キャノピー | |
| 車名・型式 | ホンダ BB-TA02 | |
| 全長×全幅×全高 (m) | 1.895×0.650×1.690 | |
| 軸距 (m) | 1.410 | |
| 最低地上高 (m) | 0.085 | |
| シート高 (m) | 0.700 | |
| 車両重量 (kg) | 136<132> | |
| 乾燥重量 (kg) | 129<125> | |
| 乗車定員 (人) | 1 | |
| 最小回転半径 (m) | 2.0 | |
| エンジン型式 | TA01E(空冷・2ストローク・単気筒) | |
| 総排気量 (cm3) | 49 | |
| 内径×行程 (mm) | 40.0×39.3 | |
| 圧縮比 | 7.0 | |
| 最高出力 (kW[PS]/rpm) | 3.7[5.0]/6,500 | |
| 最大トルク (N・m[kg・m])/rpm) | 5.6[0.57]/6,000 | |
| 燃料消費率(km/L) | 41.9(30km/h 定地走行テスト値) | |
| キャブレター型式 | APBB | |
| 始動方式 | セルフ式(キック式併設) | |
| 点火方式 | CDI式マグネット点火 | |
| 潤滑方式 | 分離潤滑式 | |
| 燃料タンク容量 (L) | 7.3 | |
| クラッチ形式 | 乾式多板シュー式 | |
| 変速機形式 | 無段変速式(Vマチック) | |
| 変速比 | 1速 | 2.910~0.875 |
| 減速比(1次/2次) | 3.416/3.538 | |
| キャスター(度)/トレール(mm) | 27°00′/62 | |
| タイヤサイズ | 前 | 4.00-12 65J |
| 後 | 130/90-6 53J | |
| ブレーキ形式 | 前 | 機械式リーディングトレーリング |
| 後 | 機械式リーディングトレーリング | |
| 懸架方式 | 前 | ボトム・リンク式 |
| 後 | ユニット・スイング式 | |
| フレーム形式 | アンダーボーン | |