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1998年02月10日 ニュースリリース

世界初 115/130馬力大型4ストローク船外機「BF115/130」を新発売

 本田技研工業(株)は、クリーンな排出ガスでEPA2006年規制値を大幅に下回るレベルを達成しながらも、抜群の経済性と信頼性を誇る4ストロークエンジンを搭載する、世界初の大型4ストローク船外機「BF115(115馬力)/130(130馬力)」を、1998年4月20日(月)より日本国内向けから発売する。

大型4ストローク船外機「BF130」

大型4ストローク船外機「BF130」

 この「BF115/130」は、「人と環境に優しい経済的で高品質な4ストロークエンジン」を基本コンセプトに開発され、これまで90馬力が上限だった4ストロークエンジン船外機の出力上限を一気に130馬力にまで引き上げるとともに、EPA(米国環境保護庁)のマリーンエンジンに対する排出ガス規制の最終年度である2006年規制値を、大幅に下回るレベルを達成している。
 これは、ホンダが1964年に最初の船外機を発売して以来、長年培ってきた4ストローク船外機エンジン技術に加え、大型4ストローク船外機初の電子制御燃料噴射方式「Programmed Fuel Injection」や、船外機初の2軸2次バランサーの採用などにより、高性能と環境対応の両立を実現させている。また、エンジン内部の四輪自動車用部品流用や、フレームのBF90の部品流用により、高い信頼性と製造コストの低減を達成している。
 河川や湖沼での利用はもちろん、海上でのクルージングやスポーツフィッシング、さらに4ストロークエンジン特有の低速トルクやクリーンな排気を生かし、海苔や魚介類の養殖などの作業船のパワーユニットとしても最適なものとしている。 

 なお、この「BF115/130」の発売によりホンダの船外機シリーズは、2馬力から130馬力まで、13機種61タイプとなり、より幅広いニーズに応えられるものとなる。
 なお、BF2~BF90はEPA1998年マリーンエンジン排出ガス規制の認可を取得し、昨年より全世界向きのタイプに量産適用し、「BF115/130」も、本年3月に1998年規制認可の取得を予定している。

販売計画台数(国内・年間)

BF115/130シリーズ合計

500台

4ストローク大型船外機「BF115/130」の主な特長

  • EPAマリーンエンジン排出ガス規制の最終年度である2006年規制値を大幅に下廻るレベルを達成。
  • 2,254cc 4ストロークSOHC直列4気筒16バルブ縦置きエンジンと、センタープラグ配置やアルミ一体ロングポートインレットマニフォールドなどにより燃焼効率を向上。
  • 大型4ストローク船外機初の電子制御燃料噴射方式「Programmed Fuel Injection」採用により、抜群の始動性と低燃費の実現に加え、安定した低速トローリングを達成。
  • 船外機初の正逆転2軸2次バランサーを採用し、高い快適性を実現。
  • ホンダ4輪乗用車アコードのエンジン部品とBF90のフレーム部品を流用し、高い信頼性と製造コストの低減を実現。
  • クラス最大の充電性能(40A)やカウンターローテーション仕様の設定により、使いやすく高い汎用性を実現。

全国希望小売価格

(消費税含まず)

BF115LN

1,230,000円

BF115XN

1,260,000円

BF130LN

1,298,000円

BF130XN

1,328,000円

主要諸元

機種名 BF115A BF130A
LN XN LN XN
全長(mm) 825 825 825 825
全幅(mm) 550 550 550 550
全高(mm) 1,650 1,775 1,650 1,775
乾燥重量(kg:プロペラ装着時) 225 230 225 230
トランサム高(mm) 537 664 537 664
エンジン
型式 BEBD BEBE
形式 4ストロークSOHC直列4気筒ガソリン
総排気量(cc) 2,254
最大出力[Kw(PS)/rpm] 85.8(115)/5,500 97.0(130)/5,500
全開時回転数(rpm) 5,000~6,000
燃料供給方式 電子燃料噴射方式(Programmed Fuel Injection)
点火方式 フルトランジスタバッテリー点火
充電性能(V/A) 12/40
冷却方式 水冷(サーモスタット付)
排気方式 水中排気(プロペラボス排気)
駆動系ギアレシオ 2.00:1(28/14)
  • EPA2006年マリーンエンジン排出ガス規制
     米国環境保護庁(EPA)が設定したマリーン エンジンの排出ガス規制で、1998年から最 終年度である2006年まで段階的に排出ガス を削減するプログラムとなっており、2006年 には1997年の市場レベルから約95%の削減が求 められている。米国で船外機を販売するメーカ ーは各モデルイヤー毎に定められた規制値をク リアし、認可を取得しなければならない。
     なお、ホンダはEPA規制対応の船外機を表 すものとして右記ラベルを設定した。
EPA2006年マリーンエンジン排出ガス規制