本田技研工業(株)は、若者をターゲットに、斬新なスタイルとすぐれたユーティリティ、爽快な走りをコンパクトなボディの中に実現し、併せて世界最高水準の安全・環境性能をそなえた新しいジャンルのクルマホンダ「HR-V」を9月22日より全国のベルノ店から発売する。
開発にあたって
「Small is Smart」を基本として、楽しさ次世代型をテーマに以下の4つをキーワードとして、活動的な若者にターゲットをあて、新しいジャンルのコンパクトカーの創造を目指した。
既存のカテゴリーをこえたスタイリングの提案
- ・ワゴンでもクロカンでもないひと目でわかる斬新なスタイリング
気持ち良いドライブフィールの実現
- ・爽快なハンドリングとスポーティな走り
機能的なユーティリティの実現
- ・様々な遊びや目的に応えるフレキシブルな室内空間
世界最高水準の環境・安全性能
- ・全車ホンダLEVエンジン搭載とリサイクル可能率の向上
- ・世界最高水準の衝突安全性能と世界初の歩行者の傷害軽減に対応したボディ
また、これらを満たしながらお求めやすい価格設定とした。
販売計画台数 (国内・月間)
3,500台
希望小売価格
(消費税含まず、単位千円)
タイプ | エンジン | ミッション | 駆動 | 東京 | 名古屋 | 大阪 | 福岡 | 仙台 | 札幌 | 沖縄 |
J | 1.6L SOHC |
5MT | FF | 1,298 | 1,293 | 1,296 | 1,312 | 1,310 | 1,327 | 1,355 |
ホンダマルチマチックS | 1,384 | 1,379 | 1,382 | 1,398 | 1,396 | 1,413 | 1,441 | |||
J4 | 1.6L SOHC |
5MT | 4WD | 1,478 | 1,473 | 1,476 | 1,492 | 1,490 | 1,507 | 1,535 |
ホンダマルチマチックS | 1,564 | 1,559 | 1,562 | 1,578 | 1,576 | 1,593 | 1,621 | |||
JS4 | 1.6L VTEC |
ホンダマルチマチックS | 4WD | 1,628 | 1,623 | 1,626 | 1,642 | 1,640 | 1,657 | 1,685 |
オプション(消費税含まず)
メーカーオプション
- ・Lパッケージ(ボディ同色電動格納式ドアミラー、キーレスエントリー、リアシェルフ、カーゴフロアボックス、カーゴルームランプ)
50千円 - ・Sパッケージ(ルーフレールスポイラー、マイクロアンテナ、昼夜切替式ミラー)
60千円 - ・Dパッケージ(プライバシーガラス、ボディ同色サイドシル)
40千円 - ・NAVIパッケージ(ホンダ・ナビゲーションシステム(CDプレーヤー・AM/FMカセットデッキ・TVチューナー付)、プリントTVアンテナ、4スピーカー)
220千円 - ・サンルーフ
40千円 - ・16インチアルミホイール(ダイヤカット)+205/60R16 92Hラジアルタイヤ
80千円
ホンダ「HR-V」の主な特徴
[スタイリング]キーワードを「アーバンクール」とし活動的な若者に焦点をあて、全高をおさえながら地上高を高くとり大径タイヤを組み合せたジェットフィール感覚のハイライダースタイルとした。
- ・個性を主張するヘッドライト形状とアンダーガード、前後のオーバーフェンダー。
- ・フロントからリアにつらなるシャープなサイドウィンドウ。
- ・高いアイポイントと、ゆとりあるサイドヘッドクリアランスをもったワイドビジョンキャビンで、見下ろし感覚の開放的な広い視界を確保。
- ・3次元曲面ガラスを採用したテールゲートではりのあるリアビュー。
ドライブフィール
全車ホンダLEVエンジンを採用しながら爽快なハンドリングとスポーティな走りを実現。
エンジン
- ・エンジン排出ガス中の有害物質を10・15モード、11モードともに国内排出ガス平均規制値の10分の1レベルに低減した「1.6L VTEC 最大出力125PS」と「1.6L SOHC 16バルブ 最大出力105PS」の2タイプを設定。また燃費はJタイプ5速マニュアルミッションで10・15モード 14.8km/L(運輸省審査値)という低燃費を実現。
CO | HC | NOx | ||
10・15モード (g/km) |
HR-V(JS4)諸元値 | 0.25 | 0.02 | 0.03 |
国内自動車排出ガス平均規制値 | 2.10 | 0.25 | 0.25 | |
低減率 | -88.1% | -92.0% | -88.0% | |
11モード (g/km) |
HR-V(JS4)諸元値 | 6.0 | 0.95 | 0.60 |
国内自動車排出ガス平均規制値 | 60.0 | 7.00 | 4.40 | |
低減率 | -90.0% | -86.4% | -86.4% |
- ・11モードとは、コールドスタートによる、郊外から都心に向かっての走行形態として構成されたものです
- ・10・15モードとは、東京都内の幹線路における平均的な走行形態の10モードと、高速走行や渋滞など、大都市における走行形態を反映させた15モードを組み合せたものです。
トランスミッション
5速マニュアルミッションと無段変速機のHMM-S(ホンダマルチマチックS)を設定
- ・HMM-Sは理想的なシフトコントロールを可能とするプロスマテック制御を加え、スムーズな加減速と低燃費を実現。またステアリングに配置したスイッチで通常走行用のD(ドライブ)モードとキビキビした走りが楽しめるS(スポーツ)モードの設定が可能。
(JS4タイプはDとS1とS2の3ポジションタイプ) - ・4WDは、リアルタイム式の軽量小型のデュアルポンプシステム、HMM-Sと4WDの組合せは変速ショックのないスムーズな走行性能と低燃費を実現。
サスペンション
キビキビした走り、安定性、取り回しを高次元でバランスさせたサスペンションを採用。
- ・フロントはマクファーソンストラット、リアには5リンク式を採用し快適な乗り心地を実現。
- ・フロント、リアともスタビライザーを装着し、走行安定性を高めた。
静粛性
- ・大型吸気サイレンサーなどにより、エンジンの吸気騒音を低減。また排気音の低減効果の高い消音器を採用。
- ・ダッシュボード、インパネ、サイドライニング等に消音効果の高い素材を採用。
安全性
Gコントロール技術による先進の安全対応ボディ
- ・新・衝突安全設計ボディ
ボディ変形量の最小限化と乗員傷害値低減を高次元で両立し、ホンダ独自の基準(フルラップバリアテスト55km/hと40%オフセットデフォーマブルバリアテスト64km/hをクリア)により、世界最高水準の衝突安全性を達成。 - ・歩行者傷害軽減ボディ
万一の衝突の時、歩行者の頭部傷害を軽減する構造機構をボディに採用。(衝撃吸収ボンネット、ワイパーピボットスライド構造、衝撃吸収フェンダー、衝撃吸収ダッシュボードアッパー、ボンネットヒンジ折れ構造) - ・フロント3点式ロードリミッター付プリテンショナーELRシートベルトを標準装備
- ・衝突初期にシートベルトを瞬時に巻き取り乗員をしっかりホールド、ベルトに荷重がかかると徐々にゆるめて胸にかかる負担をおさえる機構付き。
- ・前席頭部衝撃保護インテリア
アッパーインテリアには、頭部の衝撃を吸収する構造を採用し、新・衝突安全設計ボディとあいまって、乗員の傷害を低減。 - ・両席SRSエアバッグシステム、ABSを標準装備。
ユーティリティ
- ・上下2色に分けたツートンインパネと、ツインバイザーデザインで視認性にすぐれた大径2眼メーター。
- ・5:5分割のリアシートバックはワンモーションでフラットなカーゴルームとなりスノーボードなどの長尺物も容易に収納可能。またシートバックとドアライニングにネットポケットを採用、2段グローブボックスとともにフレキシブルな使い勝手を実現。
- ・すぐれたホールド性をもったスポーティーシート
- ・ダイヤカットのフォルムがスポーティーな外観を演出するアルミホイール。スポーティーな走りのイメージを高めるルーフレールスポイラーとマイクロアンテナ。 (メーカーオプション)
リサイクル
リサイクル可能率の向上と鉛使用量の低減
- ・樹脂部品は、リサイクルしやすいオレフィン系熱可塑性樹脂を採用。材質名をあらわすマーキングや、部品取り付け構造の簡素化、ユニット化により、分解性の向上をはかり、リサイクルをしやすくした。ホンダ独自の目標であった2000年に先駆けリサイクル可能率90%以上をクリア。
- ・鉛の使用量の低減の為, ラジエターやヒーターコアをアルミ化し、2000年末をホンダ独自の目標としていた1996年レベル比1/2以下を達成。