本田技研工業(株)は、ライフスタイルを豊かにする新しい二輪車の提案のひとつとして、空冷・単気筒・400ccエンジンの持つ心地よい鼓動感と力強い出力特性を活かし、市街地から郊外のワインディング走行まで軽快に楽しめ、しかもシンプルで都会的な中にも普遍的で味わい深いフォルムを持つロードスポーツバイク「CL400」を9月23日より発売する。
この「CL400」は、昨年の第32回東京モーターショーに参考出品し、ヤングからアダルトまで幅広い層に好評を得たモデルを製品化したもので、ホンダとして単気筒400ccのロードスポーツバイクは'85年以来約13年ぶりの市販化となる。
販売計画台数 (国内・年間)
5,000台
メーカー希望小売価格
448,000円
(地域希望小売価格の一例:北海道は17,000円高、沖縄は9,000円高、その他一部地域を除く。)
(参考価格。消費税を含まず。)
外観は、放熱フィンの刻まれた存在感のある軽量・コンパクトな400ccエンジンを、シンプルなセミダブルクレードルフレームに搭載。左右に振り分けられた迫力あるセミアップツインマフラーを組み合わせ、虚飾を廃したティアドロップ(涙滴)型の燃料タンクやフラットな座面の薄型シートなど個々のパーツを高次元で融合させ、普遍的で都会的なデザインを実現した。
エンジンは、オフロードバイクで定評のある空冷・単気筒・400ccエンジンを搭載し、日常使用する機会の多い低・中回転域で力強い出力特性としながらも、高回転域でも伸び感のある走り味を可能としている。また、エンジン始動をより容易なものとするため、始動時のみ自動的に圧縮を抜くオートデコンプ機構と信頼性の高いCDI式マグネット点火を採用している。
さらに、エンジン振動を低減するバランサーを内蔵するとともに、コンパクト化に寄与しながらエンジンオイル供給をよりスムーズにするドライサンプ方式を採用し、単気筒ながら軽快でスムーズな走行を実現している。
フレームは、各部位の繋ぎ目に鍛造素材を採用した軽量・高剛性のセミダブルクレードルフレームを採用。鋼管の持つしなやかさと剛性をバランスさせ、正立タイプのテレスコピック式フロントサスペンションや、コシのある2本タイプのリアサスペンション、スポークタイプのホイールなどとあいまって、軽快な操縦フィーリングとしている。
ブレーキは、フロントに制動フィーリングに優れたシングルディスクを、リアにはシンプルな構造のドラム式を採用し、安定した制動力を確保している。
カラーリングは、都会的なモノトーン系のプレアデスシルバーメタリックと、懐古的なイメージのシエナゴールドメタリックの2色を設定している。
主要諸元
通 称 名 | CL400 | |
型 式 | NC38 | |
全長×全幅×全高 | (m) | 2.175 ×0.825 ×1.135 |
軸 距 | (m) | 1.410 |
最低地上高 | (m) | 0.185 |
シート高 | (m) | 0.795 |
車両重量/乾燥重量 | (kg) | 155/140 |
乗車定員 | (人) | 2 |
燃料消費率(Km/L) 60Km/h定地走行テスト値 | 36.0 | |
最小回転半径 | (m) | 2.5 |
エンジン型式 | NC38E・空冷4サイクルOHC4バルブ単気筒 | |
総排気量 | (cm3) | 397 |
内径×行程 | (mm) | 85.0×70.0 |
圧縮比 | 8.8 | |
最高出力 | (PS/rpm) | 29/7,000 |
最大トルク | (k-gm/rpm) | 3.5/5,500 |
キャブレター型式 | VEBA | |
始動方式 | キック式 | |
点火方式 | CID式バッテリ点火 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量 | (L) | 2.2 |
燃料タンク容量 | (L) | 12 |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変 速 比 | 1速 | 2.615 |
2速 | 1.789 | |
3速 | 1.350 | |
4速 | 1.076 | |
5速 | 0.925 | |
タイヤサイズ | 前 | 90/100-19 55P |
後 | 110/90-18 61P | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ディスク |
後 | 機械式リーディング・トレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | セミダブルクレードル |