1998年02月10日 ニュースリリース
力強い走り味を実現するクラス最大の1300cc水冷エンジンを搭載した迫力あるフォルムのネイキッド・ロードスポーツバイク「CB1300 SUPER FOUR」を発売
本田技研工業(株)は、クラス最大の水冷・直列4気筒・1300ccエンジンのもつ力強く余裕ある出力特性を活かし市街地走行から郊外、高速道路まで幅広く多目的に楽しめ、しかもビッグなボディサイズに、精悍で迫力あるフォルムを融合させたネイキッド・ロードスポーツバイク「CB1300 SUPER FOUR」を3月2日に発売する。
このCB1300 SUPER FOURは、昨年の第32回東京モーターショーに参考出品し、大変好評を得たモデルで、“新時代の最高峰を狙うネイキッド・ロードスポーツはどうあるべきか”を徹底追求し開発されたスポーツバイクである。
販売計画台数 (国内・年間)
4,500台
メーカー希望小売価格
940,000円(ツートーン)
地域希望小売価格の一例:北海道は30,000円高、沖縄は10,000円高、その他一部地域を除く。
参考価格。消費税を含まず。
エンジンは、'97年のオーバー750ccクラスでベストセラーバイクとなった「X4」の定評ある水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒をベースに、吸・排気系を変更するとともに、点火時期の設定を変更させ日常使用する機会の多い低・中回転域では力強く、高速道路などの走行に必要な高回転域では伸び感のある出力特性としている。
エンジン外観は、精悍な艶消しのブラックを基調に、シリンダー側面に放熱フィンを設けるとともに、ヘッドカバーやクランクケースカバーなどにバフ仕上を施し、エキゾーストパイプから迫力ある2本出しのサイレンサーにいたるまですべてをクロームメッキ仕上げとすることで、エンジン廻りを高品位な仕上げとしている。
さらに、キャブレター口径36mmの吸気効率に優れたVEPB型を採用。取り付け位置を低めに設定し、シートの着座部の形状をスリム化することで、足着き性の良い790mmのシート高を実現している。
フレームは、角型と丸型断面鋼管から構成されたモノバックボーンタイプのダブルクレードルとし、鋼管の持つ靱性(しなやかさ)を活かしながらも剛性をバランスさせ、高い旋回性能を実現しながらも、重量車を操る手応え感のある重厚な操縦フィーリングとしている。
足廻りは、フロントサスペンションに大径45mmのインナーチューブに高剛性のボトムブリッジを組み合わせて採用し手応えのあるダイナミックな走行を可能としている。
また、リアサスペンションは、ホンダの市販車として初めてダブルプロリンク機構を採用。リンクを介することで、作動時のレシオ変化の自由度を高め、低速時から高荷重時まで路面追従性に優れたものとしている。
ブレーキは、フロントに直径310mmのフローティングディスクに、ホンダの市販車初の異径の対向6ポットキャリパーに焼結パッドを組み合わせた油圧式ダブルディスクを採用し、コントロール性能に優れたものとしている。リアには、直径276mmの油圧式ディスクを装備し、対向2ポットキャリパーを下引きに配置することで、温度変化に対して安定した制動力を確保している。
タイヤは、前・後チューブレスタイヤ(前・130/70ZR17、後・190/60ZR17)を採用し、軽量な3本スポークのアルミホイールを組み合わせて装備するなど力強い走りをイメージさせるものとしている。
デザインは、力強い面構成とシャープなエッジを組み合わせた燃料タンクや、躍動感ある跳ね上がり気味のリアカウルなどメカニカルなエンジンと力強い足廻りを中心にスリムかつシャープなものとし、ビッグバイクの持つ精悍で迫力ある個性的なフォルムを実現している。
カラーリングは、鮮烈なイメージのパールフェイドレスホワイトにキャンディブレイジングレッドのツートーンカラーと、シックでモダンな光輝感あるフォースシルバーメタリック、個性ある高品位なキャンディブレイズオレンジのソリッドカラー2色を設定し、選択の幅を広げている。
メーターは、回転数に瞬時に反応するリアルレスポンスタコメーターに、最高回転時に指針を一瞬停止させるピークホールド機構や、蛍光オレンジに発行する指針などとあいまって視認性に優れたものとし、青色LED照明と組み合わせることで、夜間走行時にも安心感あるものとしている。
主要諸元
通 称 名 | CB1300 SUPER FOUR | |
型 式 | SC40 | |
全長×全幅×全高 | (m) | 2.200×0.780×1.165 |
軸 距 | (m) | 1.545 |
最低地上高 | (m) | 0.130 |
シート高 | (m) | 0.790 |
車両重量/乾燥重量 | (kg) | 273/249 |
乗車定員 | (人) | 2 |
燃料消費率(km/L) 60km/h定地走行テスト値 | 21.6 | |
最小回転半径 | (m) | 2.8 |
エンジン型式・冷却方式 | SC38E・水冷4サイクルDOHC4バルブ直列4気筒 | |
総排気量 | (cm3) | 1,284 |
内径×行程 | (mm) | 78.0×67.2 |
圧縮比 | 9.6 | |
最高出力 | (PS/rpm) | 100/7,500 |
最大トルク | (kgm/rpm) | 12.2/5,000 |
キャブレター型式 | VEPB | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火装置形式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量 | (L) | 4.6 |
燃料タンク容量 | (L) | 21 |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変 速 比 | 1速 | 3.083 |
2速 | 2.062 | |
3速 | 1.545 | |
4速 | 1.272 | |
5速 | 1.130 | |
6速 | - | |
タイヤサイズ | 前 | 130/70ZR17 (62W) |
後 | 190/60ZR17 (78W) | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式(ダブルプロリンク) | |
フレーム形式 | ダブルクレードル |