本田技研工業(株)は、定評のある扱い易い4サイクル・単気筒・50ccエンジンを搭載し、小柄で愛嬌のある個性的なスタイリングの原付レジャーバイク「ホンダ ゴリラ」を2月10日より発売する。
このゴリラは、'78年から'88年まで国内で販売され、愛嬌のあるスタイリングや小柄ながらゆったりとしたライディングポジションが得られ、経済的で信頼性の高いエンジンを搭載することで好評を得ていたモデルで、昨今のアウトドア志向の高まりやレジャーの多様化にあわせ、国内向けとして復活させ販売するものである。
エンジンは、低・中回転域で扱い易い出力特性としながらも、高回転域ではスムーズな出力特性としている。また、カムチェーンの調整が不要のオートカムチェーンテンショナーや、補水不要の軽量・コンパクトなMFバッテリーを採用するなど、メンテナンス・フリー化にも配慮するとともに、始動が容易な12VのCDI式マグネット点火とすることで使い勝手の良いものとしている。
車体・足廻りは、バックボーン・フレームに、フロントサスペンションには、シンプルな構造のテレスコピック式とし、前・後に太めのブロックパターンタイヤ(3.50-8 35J)を装着することで、小柄ながら快適な乗り心地としている。また、大容量(9L)の燃料タンクや大型リアキャリアの採用に加え、シートにはゆとりのある大型専用シートを採用。アップハンドルなどとあいまって、ゆったりとしたライディングポジションを実現している。
さらに、フロントフェンダーやマフラープロテクターなど各部に質感の高いメッキ部品を採用し、深みのあるピュアブラックの車体色とあいまって個性を一段と際だたせている。
販売計画台数
7,000台
メーカー希望小売価格
194,000円
地域希望小売価格の一例:北海道は8,000円高、沖縄は5,000円高、その他一部地域を除く。
参考価格。消費税を含まず。
主要諸元
通称名 | ゴリラ | |
車名・型式 | ホンダ・A-Z50J | |
全長×全幅×全高 | (m) | 1.365×0.625×0.880 |
軸 距 離 | (m) | 0.895 |
最低地上高 | (m) | 0.150 |
シート高 | (m) | 0.660 |
車両重量/乾燥重量 | (kg) | 67/62 |
乗車定員 | (人) | 1 |
燃料消費率(Km/L) 30Km/h定地走行テスト値 | 90 | |
最小回転半径 | (m) | 1.4 |
エンジン型式 | Z50JE(空冷・4サイクル・OHC・単気筒) | |
総排気量 | (cm3) | 49 |
内径×行程 | (mm) | 39.0×41.4 |
圧縮比 | 10.0 | |
最高出力 | (PS/rpm) | 3.1/7,500 |
最大トルク | (kgm/rpm) | 0.32/6,000 |
キャブレター型式 | PA03 | |
始動方式 | キック式 | |
点火方式 | CDI式マグネット点火 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量 | (L) | 0.8 |
燃料タンク容量 | (L) | 9.0 |
クラッチ形式 | 湿式単板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式4段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.272 |
2速 | 1.937 | |
3速 | 1.350 | |
4速 | 1.043 | |
タイヤサイズ | 前 | 3.50-8 35J |
後 | 3.50-8 35J | |
ブレーキ形式 | 前 | 機械式リーディング・トレーリング |
後 | 機械式リーディング・トレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | バックボーン |