本田技研工業(株)は、使い易く実用的な電気自動車をめざしたニッケル水素電池搭載の専用設計電気自動車「HONDA EV Plus」を97年9月19日より日本国内でのリース販売を開始すると発表した。
ホンダでは、代替エネルギー及び低公害車への対応としてEVの研究開発を続けており96年4月に技術発表を行って以来、公道テストや社内外でのモニター等を続けてきた。
販売により長期にわたり日々の足としてお使いただき、EVの課題や市場適合性を検証し、今後の普及活動及び開発にフィードバックを行いたいとしている。
このため今回販売する車輌にはデータ記録装置を搭載し、実際の走行・使用状況のデータを収集可能にしている。
ホンダではこの「HONDA EV Plus」を‘97年9月19日より、首都圏を中心に36ヶ月のリース販売で約20台を目処に法人営業部から販売する。
リース金額は登録諸費用、メンテナンス料等を含んで月々26万5千円(補助金含まず)を予定している。
「HONDA EV Plus」の主な特長
- ●電気自動車の特性に合わせて専用設計された車体。
- ●日本・米国の安全基準に適合した安全設計ボディ。
- ●使い易く用途が広い4人乗りハッチバックボディ。
- ●長寿命で高性能なニッケル水素バッテリー。
- ●消費電力と運転状況にあわせた残走行距離の表示や、モーターを最適に制御するマネージメントシステム。
- ●省電力設計の電装品。
- ●・プロジェクター式放電灯ヘッドライト ・ヒートポンプ式フルオートエアコン 等
- ●高効率(エネルギー効率最大96%)の自社開発DCブラシレスモーター。
- ●主な諸元
- ・全長×全幅×全高:4,045mm×1,750mm×1,630mm
- ・空車重量:1,620kg
- ・一充電走行距離:210km(10.15モード走行)。350km(40km/h定地走行)
- ・最高速度:130km/h 以上
- ●主要装備
- ・回生ブレーキ
- ・SRSエアバッグシステム(運転席・助手席)
- ・ABS等