ニュースルーム

  • ホーム
  • ニュースルーム
  • モトクロス競技専用車「ホンダ CR125R」をフルモデルチェンジするとともに「ホンダ CR250R/80R/80R2」の'98年型モデルを発売

1997年06月27日 ニュースリリース

モトクロス競技専用車「ホンダ CR125R」をフルモデルチェンジするとともに「ホンダ CR250R/80R/80R2」の'98年型モデルを発売

本田技研工業(株)は、高性能な水冷・2サイクルエンジンを搭載したモトクロス競技専用車「ホンダCR125R」に、新開発のアルミツインチューブフレームを採用、フルモデルチェンジし9月18日より発売する。 また、「ホンダ CR250R/80R/80R2」の'98年型モデルをそれぞれ7月18日より発売する。

ホンダ CR125R

ホンダ CR125R

このCRシリーズは、日本はもとより世界各地の不整地で行われているモトクロス競技に使用する競技専用車で、過酷なレースで鍛え、磨かれたレーシングノウハウを注ぎ込んで開発したものである。
CR125Rは、CR250Rと同様にフレームに軽量・高剛性に優れた新開発のアルミツインチューブフレームを採用することで、最適なフレームの剛性バランスと軽量化を両立し操縦安定性を向上させている。また、エンジン各部の見直しを図ることで、最高出力を従来モデルに比べ0.5PS増加させるなど総合性能を一段と向上させている。

販売計画台数(国内・年間)

シリーズ合計

1,400台

メーカー希望小売価格

CR250R

589,000円

CR125R

505,000円

CR80R

298,000円

CR80R2

314,000円

地域希望小売価格の一例:北海道は[CR250R]15,000円高、[CR125R]12,000円高、[CR80R/80R2]8,000円高、
沖縄は[CR250R]9,000円高、[CR125R]8,000円高、[CR80R/80R2]5,000円高、その他一部地域を除く。
参考価格。消費税を含まず。

CRシリーズ'98年型モデルの主な変更点

CR125R

フレーム、足回り

  • CR250Rで培ったノウハウをフィードバックしたCR125R専用のアルミツインチューブを新たに採用することで、一段と優れた操縦安定性を発揮させている。
  • メインチューブは、日の字断面型を採用し最適な剛性バランスを実現している。
  • スイングアームは、CR250Rに採用し定評のクロスボディの剛性をアップさせたアルミ製ワンサイドテーパータイプを採用することで、グラウンドクリアランスの確保とブレーキキャリパーの低位置化を実現している。
  • サスペンションは、フロントフォークカートリッジダンパーの改良を図るとともに、リア・アクスルストロークのアップ('97モデル320mm→'98モデル323mm)によって、高い衝撃吸収性と路面追従性を発揮させている。

エンジン

  • 最高出力の向上('97モデル41.0PS→'98モデル41.5PS)
  • 排気系は、H.P.P.(ホンダパワーポートシステム)のバルブ形状をフラットタイプに変更するとともに、吸気系は、リードバルブ形状を一新している。
  • さらに、シリンダーポート形状の変更を図ることで、吸・排気タイミングを最適なものとしている。
  • キャブレターのセッティング及び点火時期を見直し、スロットルレスポンスの向上を図っている。
  • ミッションは、出力特性に合わせた5速ミッションを新たに採用。さらにファイナルレシオも変更(2次減速比'97モデル4.083→'98モデル3.923)することで、エンジンの総合性能を一段と向上させている。

外観

  • アグレッシブなスタイリングを強調させながら、自由度の高いライディングポジションを可能とした新形状のラジエター・シュラウドや燃料タンク、サイドカバーに加え、スリムなシートを 採用することで、躍動感あふれるデザインとしている。

CR250R

'97年型モデルをベースに、さらなる熟成をすすめ総合性能の向上を図った。

フレーム、足回り

  • サスペンションは、前・後ともに熟成を図りギャップの走破性と限界性を向上させている。
  • フロントサスペンションは、クッションストロークを従来モデルに比べ5mmアップ。
  • リアサスペンションも、アクスルストロークを7mmアップ。
  • スイングアームとエンジンブラケットの剛性をそれぞれ向上。
  • キャスター角とトレール量をそれぞれ少なくすることで、ショートホイールベース化を図り一段と旋回性を向上。

外観

  • カラーリングは、ニューグラフィックパターン及びカラーを採用しより精悍なものとしている。

CR80R/80R2

  • 80R、80R2ともに、フロントブレーキに250R/125Rと同タイプのマスターシリンダーを採用しブレーキングの確実性をアップ。なお、フロントブレーキパッドには焼結パッドを新採用。
  • 80Rの前・後サスペンションは、初心者にも親しみやすい柔らかめのセッティングを施している。
  • カラーリングは、CR250R/125Rと同一イメージとし、躍動感にあふれたデザインとしている。

主要諸元

通称名 CR250R CR125R
型式 ME03 JE01
全長×全幅×全高 (m) 2.179×0.827×1.255 2.154×0.824×1.263
軸距 (m) 1.478 1.460
最低地上高 (m) 0.337 0.328
シート高 (m) 0.946 0.930
乾燥重量 (kg) 97.8 87.4
エンジン形式・冷却方式 水冷2サイクル単気筒 水冷2サイクル単気筒
総排気量 (cm3) 249.3 124.8
内径×行程 (mm) 66.4×72.0 54.0×54.5
圧縮比 8.7 8.8
最高出力 (PS/rpm) 55.5/8,000 41.5/11,500
最大トルク (kg-m/rpm) 5.00/8,000 2.76/10,000
キャブレター型式 PJ28L(メインボア38.3mm) PJ15L(メインボア38mm)
燃料タンク容量 (L) 7.5
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1速 1.800 2.357
2速 1.470 1.867
3速 1.210 1.579
4速 1.000 1.333
5速 0.869 1.130
6速
タイヤサイズ 80/100-21 51M
110/90-19 52M 100/90-19 57M
ブレーキ形式 油圧式ディスク
油圧式ディスク
懸架方式 倒立テレスコピック式
(ストローク 315mm)

(ストローク 307mm)
スイングアーム式
(アクスルトラベル 327mm)

(アクスルトラベル 323mm)
フレーム形式 アルミツインチューブ
通称名 CR80R CR80R2
型式 HE04
全長×全幅×全高 (m) 1.839×0.748×1.120 1.926×0.743×1.166
軸距 (m) 1.273 1.311
最低地上高 (m) 0.320 0.358
シート高 (m) 0.825 0.869
乾燥重量 (kg) 65.0 67.0
エンジン形式・冷却方式 水冷2サイクル単気筒 水冷2サイクル単気筒
総排気量 (cm3) 79.4
内径×行程 (mm) 46.0×47.8
圧縮比 8.4
最高出力 (PS/rpm) 25.7/12,500
最大トルク (kg-m/rpm) 1.50/11,000
キャブレター型式 PE68D(メインボア28mm)
燃料タンク容量 (L) 5.8
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.333
2速 1.722
3速 1.400
4速 1.174
5速 1.000
6速 0.855
タイヤサイズ 70/100-17 40M 70/100-19 42M
90/100-14 49M 90/100-16 52M
ブレーキ形式 油圧式ディスク
油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式
(ストローク 275mm)

(ストローク 275mm)
スイングアーム式
(アクスルトラベル 280mm)

(アクスルトラベル 295mm)
フレーム形式 セミダブルクレードル