本田技研工業（株）は、新設計の軽量・コンパクトで高性能な水冷・４サイクル・Ｖ型 ２気筒ＤＯＨＣエンジンを搭載し、市街地走行から郊外のワインディングロードまで力強く素直な走り味が楽しめるスポーティで軽快なスタイルの大型スーパースポーツバイク「ホンダ　ファイアーストーム」を４月２１日より発売します。 

　このファイアーストームは、'９７年１月より欧州・北米に輸出し、大排気量のＶ型２気筒エンジン特有の鼓動感と低回転域から高回転域まで力強い出力特性で、軽快な乗り味のスーパースポーツバイクとして好評を得ているモデルで、大型二輪の需要の高まりに合わせ今回国内向けとして、幅広いスポーツバイクを経験した限定解除の自動二輪免許を所有するエキスパートライダーにあわせて開発したスーパースポーツモデルです。

３，０００台

８７０，０００円

地域希望小売価格の一例 ： 北海道は30,000円高、沖縄は10,000円高、その他一部地域を除く。
参考価格。消費税を含まず。

　エンジンは、新設計の水冷・４サイクル・ＤＯＨＣ・９０度Ｖ型２気筒・１０００ｃｃを搭載。スロットルの開閉角度とエンジン回転数を各センサーによって検知・演算し、各シリンダー毎に適切な点火時期を供給する高精度なデジタルイグニッションシステムや、大口径のキャブレターの採用など低・中回転域では鼓動感のある力強い出力特性とし、高回転域でもスムーズで軽快な出力特性としています。 

　また、ピストンはスカートレスタイプを、コンロッドは浸炭加工を施したナットレスタイプを採用することで、従来に比べて大幅な軽量化を実現しています。

　フレームは、コンパクトなエンジン形状にあわせながら、しなやかさと剛性を高次元でバランスさせた軽量のアルミ製のダイヤモンド式フレームを採用し、エンジン後端のクランクケースにスイングアームを取り付ける構造（スイングアーム・ピボットレスフレーム）を採用することで、フレームを軽量化するとともに、後輪の挙動を大きな質量のあるエンジンで受けとめる事で、特に高速走行時やワインディングなどで安定感のあるハンドリングを実現しています。 

　足廻りは、軽量・高剛性で、余裕のある減衰力特性を発揮する大径（４１ｍｍ）のフロントフォークや、スムーズな減衰力特性を発揮するダンパー構造を採用したリアサスペンションなどとあいまって快適な乗り心地と優れた走行性能を両立させています。 

　ブレーキは、フロントに制動フィーリングに優れた油圧式ダブルディスク、リアには油圧式シングルディスクを装備し、ディスクパッドには前後共、焼結合金パッドを採用し充分な制動力を確保しています。 

　また、ラジアルタイヤ（前120/70ZR17・後180/55ZR17）と軽量の中空３本スポーク・アルミホイールを組み合わせて装備することによってバネ下重量を軽減し、軽快な走り味を実現しています。 

　外観は、エンジンやフレームの力強さを強調させながらも、ライダーへのウインドプロテクションに配慮した軽快なハーフカウルや曲面で構成された抑揚のある燃料タンク、左右に張り出し気味のシートカウルなど、空力抵抗の少ないダイナミックなデザインとするなど徹底したエアマネジメントを追求しています。 

　また、ヘッドライトにはレンズによる配光の制御を不要とする新型のフリーフォームヘッドライトを採用し、照射範囲を広くするとともに、外観はシャープでクリアな印象としています。 

　カラーリングは、若々しくスポーティなイメージのイタリアンレッドと、軽快で爽快なイメージのブーンシルバーメタリックの２色を設定しています。