ニュースルーム

1995年09月28日 ニュースリリース

防災用発電機「EX4.5D-ATS」を新発売

 本田技研工業(株)は、災害等の停電時に自動的に電気を供給する非常用電源として、独自に開発した自動起動/停止装置(ATS※1)と、ホンダディーゼル発電機を組み合わせた、軽量コンパクトな自動起動式設置型発電機「EX4.5D-ATS」を開発、11月1日より発売する。

 この自動起動式設置型発電機「EX4.5D-ATS」は、停電を感知すると自動的に発電機を始動させ電気の供給を開始する。連続24時間以上の運転が可能で、停電が回復すると自動的に停止する。今回自動起動/停止装置(ATS)をホンダ独自で開発し、高い信頼性と優れた経済性で好評のホンダディーゼル発電機と組み合わせたことで、軽量コンパクトな一体型システムとすることが出来た。

 定置型としても使用される標準モデルと、発電機だけを取り出し単体で、多目的・多用途発電機としても使用できるマルチモデルの2タイプを設定している。

 今後、「EX4.5D-ATS」に加えて、用途に応じて小容量から大容量まで開発を推進し、シリーズ化も併せて計画している。

自動起動式設置型発電機「EX4.5D-ATS」の主な特長は、

  • ATS装置や燃料タンクを内蔵した軽量コンパクトな一体型構造。
  • 連続24時間以上の運転を可能とした50Lの内蔵燃料タンク。(標準モデル)
  • 発電機の単独取り出しが可能な構造とし、照明用や動力源等の大容量電源としても使用できる多目的・多用途性の確保。(マルチモデル)
  • 雨中での使用を可能とする防水防滴仕様と、定住進化による安定構造。
  • 長時間の安定運転を可能とする、パワフルで信頼性の高いホンダ強制空冷直噴型ディーゼルエンジンとホンダオリジナルオルタネータの採用。
  • あらかじめ設定された時期に、自動的に一定時間のテスト運転を行った後自動的に停止、異常があればブザーで知らせる、自動メンテナンス機構の採用。
  • UPS※2と接続した場合、一定時間またはUPSのバッテリー容量の低下を感知して発電を開始、復電後も一定時間監視後自動停止させる、自動バッテリー充電システムを採用。

 ホンダは、1964年に1号機を発売以来30年にわたり発電機を生産してきた。本機は、その発電機技術を結集し、ホンダが独自開発したATSと組み合わせることで、コンパクトな一体型とすることができ、オフィスや銀行などのビジネス関連のみならず、コンビニエンスストアやガソリンスタンド等身近な生活周辺から各種公共機関などの、コンピュータ端末機や通信等の停電対応非常用電源として、最適なものとしている。さらにマルチモデルは、地域社会での催事(光源、熱源、音源等)にも活用できる多用途性を持たせたものとしている。

  • ※1ATS:Automatic Transfer Switch
  • ※2UPS:Uninterruptible Power Supply=国内では無停電電源装置といわれ、バッテリーなどのエネルギーにより停電時に備えるバックアップ装置。

販売計画台数(国内・年間)

合計1000台

全国希望小売価格(消費税含まず)

EX4.5D-ATS標準モデル

2,200,000円

EX4.5D-ATSマルチモデル

2,400,000円

主要諸元

数値は標準モデル、()内はマルチモデル

機種名 EX4.5D-ATS
定格 周波数(Hz) 50 60
出力(kW) 3.7 4.5
電圧(V) 100
電流(A) 37 45
回転数(rpm) 3000 3600
寸法 全長(mm) 1,060(1,090)
全幅(mm) 600
全高(mm) 1,080
乾燥重量(kg) 345(400)〔ATS 15kg〕
使用温度範囲(℃) -15~+45
騒音(dB(A)/7m) 68 70
発電機 型式 2極界磁回転形
相数 単相
構造 自己通風防滴形
励磁方式 自己励磁
電圧調整方式 トランジスターAVR
絶縁種別 E種
エンジン 名称 ホンダ GD411
形式 強制空冷4サイクル単気筒直噴式ディーゼル
総排気量 411
圧縮比 20
使用燃料 軽油
燃料タンク容量(L) 50(76)
連続運転時間 29(44) 25(40)