本田技研工業(株)は、アドベンチャーマインドあふれるスタイルで長距離ツーリングはもとより、未舗装路などの走行にも適した大型ツーリングバイクとして好評の「ホンダアフリカツイン」の外観を一部変更するとともに、エンジン出力を向上させ’96年2月23日より限定(200台)発売する。
このアフリカツインは、水冷・4サイクル・OHC・3バルブ・V型2気筒エンジンを搭載し、大柄な車体を活かし高速道路から郊外のワインディングロード、さらに山岳道路まで雄大なスケールの長距離ツーリングを快適に楽しめるバイクとして、欧州を中心に好評を得ているモデルである。
外観は、フロント・アッパーカウルとフロント・スクリーンの形状を変更することで、ライダーへの走行風を軽減し、長距離走行でも疲労しにくいものとしている。さらに、シート形状の変更によって、ライダーとタンデム側のシート・クッションを増加し座り心地を向上。二人乗りでの走行をより快適なものとしている。
エンジンは、点火方式をフル・トランジスタ式バッテリー点火に変更。さらに、サイレンサーの大型化を図ることなどで、最高出力の向上(57PS→58PS)と燃費の向上(24.1km/L→25.2km/L)を実現している。
使い勝手を高める機能として、リアキャリアは盗難防止用のUロック(*)を収納できるタイプを新たに採用している。
車体色は、鮮やかなスパークリングレッドに一新。さらに、新デザインのストライプの採用とあいまって、躍動感とアドベンチャーマインドにあふれるものとしている。
*一部サイズによっては入らない場合があります。
販売計画台数(国内・年間)
200台(限定)
メーカー希望小売価格
890,000円
(地域希望小売価格の一例:北海道は20,000円高、沖縄は10,000円高、その他一部地域を除く。) (参考価格。消費税を含まず。)
主要諸元
通称名 | アフリカツイン | |
車名・型式 | ホンダ・RD07 | |
全長×全幅×全高 (m) | 2.320×0.905×1.430 | |
軸距 (m) | 1.555 | |
最低地上高 (m) | 0.195 | |
シート高 (m) | 0.87 | |
車両重量/乾燥重量 (kg) | 234/207 | |
乗車定員 (人) | 2 | |
燃料消費率(km/L) 60km/h定地走行テスト値 |
25.2 | |
最小回転半径 (m) | 2.6 | |
エンジン型式 | RD04E(水冷・4サイクル・OHC・3バルブ・V型2気筒) | |
総排気量 (cm3) | 742 | |
内径×行程 (mm) | 81.0×72.0 | |
圧縮比 | 9 | |
最高出力 (PS/rpm) | 58/7,500 | |
最大トルク (kgm/rpm) | 6.1/6,000 | |
キャブレター型式 | VP51 | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火装置形式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量 (L) | 3.2 | |
燃料タンク容量 (L) | 23 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.083 |
2速 | 2.062 | |
3速 | 1.55 | |
4速 | 1.272 | |
5速 | 1.083 | |
減速比(1次/2次) | 1.763/2.687 | |
キャスター(度)/トレール(mm) | 27°30′/108 | |
タイヤサイズ | 前 | 90/90-21 54H |
後 | 140/80R17 69H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式ディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイング・アーム式(プロリンク) | |
フレーム形式 | セミダブルクレードル |