本田技研工業(株)は、なめらかで粘り強い出力特性の4サイクルエンジンを搭載し、高級感あふれるスタイルで好評のスクーター「ホンダスペイシー125」をフルモデルチェンジし、8月22日より発売する。
このスペイシー125は、1983年に発売以来、4サイクルエンジンならではの使い勝手と 経済性に優れたスクーターとして、男性アダルトユーザーを中心に好評を得ているモデルで、今 回、ボディとエンジンを一新するとともに、フルフェイスヘルメットや小物の収納に便利なメッ トイントランク(容量20L※)をシートに新たに設けるなど、装備面、機能面の充実を図っ ている。また、新設計のフレームの採用によって、125ccスクータークラスで最も低いシー ト高(745mm)を実現するとともに、フロアーの幅を絞り込んだフラットフロアーの採用に よって、足着き性を一段と向上させた取り回しに優れたサイズのスクーターとしている。
メーカー希望小売価格は、装備、機能面での大幅な充実を図りながら、従来のモデルと同価格 の314,000円とし、お求め易い価格設定としている。
販売計画台数(国内・年間)
6,000台
メーカー希望小売価格
314,000円
(地域希望小売価格の一例:北海道は12,000円高、沖縄は8,000円高、その他 一部地域を除く。)
(参考価格。消費税を含まず。)
エンジンは、新設計の空冷・4サイクル・水平単気筒・124cm3を搭載し、ワイドレシオ のVマチック(無段変速)機構とあいまって、低・中速域で粘り強くなめらかな走り味を発揮さ せるとともに高い静粛性と耐久性をも実現している。
足回りは、フロントにブレーキング時の沈み込みを押さえるアンチノーズダイブ機構を搭載し た油圧ダンパー装備のボトム・リンク式サスペンションを採用。リアは、2人乗りの際にも安定 した性能を発揮する油圧式ダンパー装備のユニット・スイング式としている。また、前・後のホ イールには、新たに軽量・高剛性のアルミホイールを採用するとともにチューブレスタイヤを組 み合わせて装備している。
ブレーキは、フロントに制動フィーリングに優れた油圧式の大径シングルディスク(φ190 mm)を新たに採用。リア・ブレーキは、ドラム径を従来モデルに比べ20mm大径化した φ130mmとすることで制動フィーリングを一層高めている。
これらに加え、2人乗りにも十分なサイズの座り心地の良い大型シートによって、快適な乗り 心地と優れた走行安定性を両立させている。
外観は、フロントからリアまで流れるような曲面で構成されたエアロ・フォルムで、スタイリッ シュなものとしている。また、プロテクションモールをボディ全周にわたって配しボディを傷か ら守るとともに、スタイリングを引き締めるアクセントとしている。
カラーリングは、軽快なパールシーシェルホワイトと落ち着いた深みのあるキャンディグレイ スフルパープルの2色を設定し、ユーザーニーズに応えられるものとしている。
(※)当社測定値
主要諸元
通称名 | スペイシー125 |
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型式 | ホンダ・JF04 |
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全長×全幅×全高(m) | 1.790×0.685×1.095 |
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軸距(m) | 1.215 |
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最低地上高(m) | 0.120 |
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シート高(m) | 0.745 |
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車両重量/乾燥重量(kg) | 111/105 |
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乗車定員(人) | 2 |
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燃料消費率(km/L)60km/h定地走行テスト値 | 43.0 |
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最小回転半径(m) | 1.9 |
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エンジン型式 | JF04E(空冷・4サイクル・OHC・単気筒) |
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総排気量(cm3) | 124 |
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内径×行程(mm) | 52.4×57.8 |
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圧縮比 | 9.5 |
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最高出力(PS/rpm) | 11/7,500 |
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最大トルク(kgm/rpm) | 1.1/6,500 |
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キャブレター型式 | VE44 |
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始動方式 | セルフ式 |
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点火装置形式 | CDI式バッテリー点火 |
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潤滑方式 | 圧送飛沫併用式 |
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潤滑油容量(L) | 1.0 |
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燃料タンク容量(L) | 6.5 |
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クラッチ形式 | 乾式多板シュー式 |
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変速機形式 | 無段変速式(Vマチック) |
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変速比 | 1速 | 2.640~0.860 |
減速比(1次/2次) | 2.800/3.076 |
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キャスター(度)/トレール(mm) | 27°/80 |
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タイヤサイズ | 前 |
90/100-10 53J |
後 |
90/100-10 53J |
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ブレーキ形式 | 前 |
油圧式ディスク |
後 |
機械式リーディング・トレーリング |
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懸架方式 | 前 |
ボトム・リンク式 |
後 |
ユニット・スイング式 |
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フレーム形式 | アンダーボーン |